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南の島物語

南の島物語

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2014.07.10
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カテゴリ:釣りのエッセイ
bin1

私の住む八丈島は、それは自然豊かな島である。

島には、南の島らしい植物が数多く生えていて、
それは熔岩質の岩が浸食されたた海岸と相まって、
美しい景観を作り出している。

何処の島でもそうだが、島嶼の振興事業などから、
道路などの拡張工事や造成工事が多い。

勿論、多くの島民が、土木工事、造成工事に
支えられているのだから、
それが都民の税金、国民の税金であることを考えると、
大いに感謝しなければならない。

造成工事の中には、道路脇にある余剰地を、
小さな公園に整備し、観光客の為に
綺麗な公衆トイレなどが作られる。

其処にはコンクリートで囲いをし、
ハイビスカスや椰子の木が植えられる。

それは、潤いの場としての意味は大きいが、
観光客のあまり来ない場所だったり、
観光バスの停留所でもない所にまで作られると、
違和感も持つ人もいる。

ただ、そんな空き地が、雑草の生え放題になるよりは、
余程に綺麗で見栄えが良いのだから、これも
大いに感謝しなければならないだろう。

難しい問題は別にして、
島が整備され、綺麗なのは気分が良いのだ。

島の玄関である八丈島空港から、
我が家のある島の東側、底土港までの整備された道路は
両側の歩道に切り揃えられたハイビスカスの花壇が続き、
そこに10~20メートルごとに椰子の木が植えられている。

チョッピリ幾何学的な美しさではあるが、
その整然とした緑と
灰色がかったアスファルトのコントラストは、
造形的な都会の美しさにも似るだろうか?。

そこは、島の人たちには絶好のウォーキングや
ランニングのコースにもなり、人気がある。

私も時々はウォーキングを楽しむ。

このビロウ椰子は、ソテツと並んで
古くから島に移入された植物だ。

文献博物学年表によると
「寛政3年(1791年)4月、田村元長、鈴木素行が、
幕命を奉じて伊豆諸島を巡航し、檳椰子を
(ビンロウジュと呼ばれビロウ椰子と推定される)
1株を八丈島に植し8月に江戸に帰す」と記述されている。

ビンロウジュはミクロネシアやポリネシアなど
南の島に多く自生して、その実を噛むと幻影や幻覚を見る。

その実に石灰をまぶして
木の葉(キンマ)などで巻き噛むと
舌先から軽く痺れるのだが、
若干習慣性もあり、舌癌になるという話もある。

これを常習すると口の中が真っ赤に染め上がることから
ファイヤーナッツとかビードルナッツとも云われる。

パプアニューギニアに行った時に
現地の常用している人たちが
口を真っ赤にしているのは判るが、
通訳に表れた現地駐在の日本人ダイバーが(女性)、
これをクチャクチャに噛みながら現れた。

話しながら大口を開けて、屈託なく笑う彼女の口が、
まるで火焔のように真っ赤なのには、
まるで日本人とは気付かず驚いた。

あれは、噛む習慣を続けると数ヶ月で口が赤く染まり、
歯磨き程度では全く落ちないらしい。

そして、彼らには(彼女にも?)
果物や食べ物と同じように欠かせない木の実であるらしく、
それはジャングルの中に生えていて、
決して観賞用の植物ではないのだ。

島では、街路樹として、整然と植えられるビンロウジュである。

業者さんが年に数回、枝を切り揃え
掃除をしてきれいにお化粧をする。

パプアニューギニアで見た、あの火炎のファイヤーナッツと、
同じ椰子の木とは思えない。

ん~ん、これもビンロウジュの実の幻影なのかもしれない。

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追記

どうも私の不勉強から、ビロウとビンロウジュと同種と勘違いしたようです。

謝、謝。

私が、パプアニューギニアやミクロネシアで、あの多くの人たちが

ぺッ!、ペッ!、ペッ!、やってるのはビンロウジュで、ビロウとは違う種。

我が家に6本、背高く伸びてるケンチャ椰子がビンロウジュで、
冒頭の写真はビロウで紛らわしいですね。

島では、底土港から街に向かっての街路樹として植えられています。

小さな実を着けますが、これを噛んでペッ、ペッ、やる気にはなれません(笑)。

bin





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最終更新日  2014.07.10 19:36:08
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