南の島物語

ボーカル活動を再開から、１年が経った。

元々はジャズの演奏家だった私だ。



先日だが、家内が屋根裏を掃除したいと云う事で、
重たい昔の機材を片付けた。丸一日の作業である。

古いレコード、ＣＤ、もう使い物になるかどうか判らないミキサー類。

コンパクトなＪＢＬ等のスピーカー、マイク、エフェクター
打ち込み用のパソコン、シーケンサー、山のようなシールド。

２台のキーボードと３台のトロンボーン。などなど。


昔の古い録音があった。

トロンボーンでドラムのデュオ。2時間以上のパワフルな公会堂でのライブステージだ。

かなり前衛的なフリーのジャズ。

今聞くと、自分でも中身の詰まった演奏だったと思う。


でも、昔の思い出でしかない。


もう残り少ない人生なので(笑)、
これらは、島のライブハウスに形見分けだ(笑)。

トロンボーンは思い入れのあるものなので、
メンテナンスして学校にでも寄付しようか？なんて考える。

考えて見ると、島に来る前も、荷物は相当に整理したつもりだが、
島に来てからの24年間、釣り道具以外にも、ずいぶん増やしたものだ。



さて、24年間以上の音楽活動中断だが、
再開したと言っても、年に4～5回程度のライブ活動だ。

まして、演奏家としての思いを断ち切り、
ボーカルとしてのスタートなのだが、それでも喉は、簡単には元に戻らない。

昔歌っていた、オールドジャズやリズム＆ブルースが殆どなので、
そりゃ気が楽と云うものだが、それでもザビを落すのは大変だ。

約1年間やって来たが、中々思うに任せない。

ただ、バンドメンバーのサポートなどもあって、
多少は聴けるようになって来たかも知れない。


24年間、音楽から遠ざかって釣り一筋みたいなものだが、
釣りだって、料理だって、相当に努力が要った。

おまけに釣り宿商売ともなれば、他に多くの勉強も要る。

時間が掛かったのは、パソコンを覚える事だったろうか。

特に50歳を過ぎてから、多くのソフトの使い方を覚えた。

ワード、エクセル、ＰＤＦだフォトショップだ、なんだかんだ。

何しろ、島なのだから教える人間もいないのだから、
全くの試行錯誤、イラストレーターなどは頭から湯気が上がった。


でも、多くの友人の支えもあって、恥ずかしながら少しはイジレルようになった。

今日は、9/29の四谷「メビウス」でのライブ、
そのチラシを作った。まあ、こんなもんだろう。




ああ、それでも、いまだにスマートフォンに四苦八苦の毎日だ。

電脳老人としては、未だ先が長い。