|
テーマ:今、健康ですか?(253)
カテゴリ:健康
「はい~hossyさん、この液体は胃をきれいにするものです~。飲んでください~。」
貫禄ある看護師が小さなコップを持ってきた。 今、私の胃は汚いんかい?! 「はい~次ぎにこの氷なめてください~。 どうしてもまずかったら途中ではきだしてもかまいません~。」 口に入れた瞬間は分からなかったが苦い・・・・ が、はき出すほどでもない。 だんだん、唾がのみこみにくくなっていた。 口の中が麻痺してる感じ。 待たされている間唾がのみこめなくなって呼吸までつらくなってきたような感じがした。 「はき出されました~?」 注射をしないで胃カメラ飲もうとしているんだから、これくらいはねぇ・・・ まずくても最後まで舐めきった。 これで少しでも胃カメラのつらさを感じなくてすみますように・・・ あ~、神様~!! ← にわか信者 「hossyさん、どうぞ、お入りください。」 とうとう呼ばれてしまった。。。はいると、そこには若いお姉ちゃんとおじさんがいた。 あのにこやかな先生がやってくれるんじゃないのか~。 あのドクターの笑顔にすっかりだまされてしまったか・・・?! 「はい~、こっち頭で横になってください~。」 お姉ちゃんが手に何やら長いものをもっている・・・あれが噂のカメラ? このおじさんは偉い人で説明だけする人?! 「はい、ちょっと身体丸くしてね~。」 エビのように身体を丸めた私。 「あ、胃カメラ初めて?!」 「そうですけど・・・」 「言っておきますけど・・・」 「・・・・」 「ものすっごく気持ち悪いですよ。とにかく不快ですよ!」 「え・・・注射なしではむりです・・か・・?!」 「んん~。そうね~ちょっとだめな人はだめかも・・・緊張する人は打った方がいいかもねぇ。」 なんで急におねぇ言葉なん?! 「私、すでに喉に違和感あって普段から不快なんですが・・・」 「そ~んなもんじゃあないわよぉ!」 おいおい、ここにきて言うなよ~ まな板の上の鯉ってやつ?! 「もっと早くその言葉を聞いていたらうけなかったよ~~~っ!!」 最後の私の言葉であった・・・周りは皆笑っている・・・ 笑いごっちゃね~よっ!! 「様子をみてだめなら注射しましょっ!」 やっぱりカマっぽいな~と思いつつ、あ~、楽に終わりますように~と 祈るばかりの私。 でもね。。。。おっさん、あんたお産のつらさ、知らないでしょ?! あれやっちゃってる私は多分、大丈夫・・・ とまだ、ちょっと余裕があった。 「はい、じゃ、これ噛んでください。しっかりね~。」 次の瞬間、口になにやら入ってきたかと思ったら喉を押し広げられるような感じ・・・ もうだめっ!!! とっさに私は両手でバッテンをつくった。 ← 根性なし それでも「はい~、ちょっと気持ち悪いね~。」 おっさん!!おめー、わたしのバッテン目にはいったろ~が!! おっさん、完全無視である。 もう不快なんてもんじゃね~! 心に中では 注射~ 注射~と叫ぶ私。 ゲー ゲー ゲ~ッ ゲップがでて、まるでウシガエル状態である・・・ ゲップなるべく我慢しろと言われても無理!! こうなったら・・・・ そう私は必死の抵抗するためにエビぞりになって身体を動かし作業中止させてやろうと考えた。 「はいはい~、動かないでね~。」 ガシッ!! おっさん、私がうごかぬように羽交い締めだ~! なんで、ここにおっさんがいたのか、やっとその意味がわかった・・・ 動くことも出来ず、あきらめた・・・ ある程度までいくと慣れてきたようで私もなんとか我慢できた。 「これのせいかな~。」おじさんがぽつりという。 なんか、みつかった~???? すっかり忘れていた。 胃カメラのこわさで病気かもしれないってことをすっかり・・・ 原因、わかったかも?! 「はい、これからひっぱりますよ~。」 やはり、気持わるい・・・ 鼻カメラなんて、かわいいもんだったわ・・・ 「はい、お上手よ~お上手!あなた~、上手だったわよ~!」 おめぇの褒め言葉はいらね~よ!! 完全にカメラが口からぬけて私もグッタリだ・・ 隣の部屋から聞こえるイビキが恨めしいよ。 どうやら注射組はカメラが入っているのもわからないまま寝ちゃってるんだ・・・ なんか損したような気持。 でももしあのイビキのように自分もガーガーやってたら・・・?! なんて思うと、ま、いっか~という気もする。 ウシガエルのことは、すっかり棚にあげてしまっている。 「あらっ!あなた起きれるってことは注射なしでしたの~? がんばったわね~。」 年配の看護師さんが声をかけてくれた・・・ やはり注射なしって選択する人って少ないのか?! 外の待合いにふらついて出てきた私の後に同じように青年がフラフラしながらでてきた・・・ お仲間だな・・・ 待っている途中で私が胃カメラを飲んだことがわかったのか、中年の女性が声をかけてきた。 「胃カメラってつらいですか?」 もっのすごく!! 心の中では即答だった・・・ しかし、この先、この人うけるんだろうな~。 あまりにも恐怖感与えちゃいけない?! でも楽だと思ったら、これまたかわいそう・・・ 「注射されたら楽にできるそうですよ。」 「そうですよね~、やっぱり注射しますよね~。」 どうせ、私は無知でしたよ・・・ ふん・・・・途中で注射してもらう気分だったけどおじさんに流されてしまったし。 ところで私の病気は何? こんどはそっちが気になる・・・ 「hossyさん、どうぞ~」 にこやかドクターが呼ぶ。 「どうも、ご苦労様でした~。」 不安げにはいっていく私にドクターはにっこりほほえむ。 そのほほえみの後にくらーい顔すんじゃねぇの~?! 「あのですね・・・ですね・・・」 「はい?!なんですかぁ?」聞き取れなかったのでもう一度耳を傾ける。 「あのね~。こういうのが出来てるんです。白いプチプチ。」 写真を見せながらドクターは言った。 「これは・・・カビの一種ですね。」 カ、、、カビ~ッ?! 人間として腐っているかと思っていたがまさか。。。 かびだなんて・・・・ 「薬飲めばなおりますからね。」 重い病気ではないらしいが。。。。 でも喉のひっかかりとは関係ないじゃん。。。 それはイガイガの原因じゃないかよ! でもまあ、なにか異常あればわかるか~。 とりあえず気は楽になった。 院外処方で家の近くの薬局に行き、薬をもらった。 「これを患部に一日4回ぬってください。」 5グラムいりのチューブ式のものを2本くれた。 ん?!ど~やって喉の奥にぬるんだよ! 「あのぉ~、喉の奥にはぬれないと思うのですが・・・」 「え?!口内炎とかではないんですかぁ?」 薬剤師さんも初めてのケースだったらしく、結局スマイルドクターに電話して確認してくれた。 「hossyさん、すみません。私の勉強不足で・・・」 いやいや、正直でよろし~。 「あのですね。この2本は一日で飲みきってほしいそうです。」 え~っ!これ塗り薬でしょう~?! 「2週間分で28本です。」 「え、これって飲まないでくださいってここに書いてあるんじゃ・・・」 塗り薬を飲むというのが信じられない私。 「これは、呑み込まないでくださいって書いてあるんですよ(苦笑)」 あ、そういう意味か・・・ ←恥かき そして私は毎食後、チューブ式の薬をのんでいる(舐めている?)・・・ 「おかあさん~、それ水虫の薬~?」と長男。 長男よ。 お前は素直な良い子だ。 どうせ、そんな水虫の薬だと教え込んだのは・・・・ 夫じゃろ?! 「ははは~、おかあさん、水虫の薬のお味は~?」とうわさの夫登場。 「水虫じゃね~よっ!!カビじゃ!!味は悪くない!」 どっちにしてもいばれるもんじゃない。目くそ鼻くその世界だ。 「あんた~、胃カメラわかんないうちに終わるっていってたやん~!うそつき~!」 「あ、H病院のときは注射打ったからね~。」 きったね~!!そんなこと、初めてきいたぞ!!← 普段から夫の話は流し気味 「でも僕は他の病院で注射なしでやったよ~。ちょっと不快だったけどね。」 ちょ、ちょっと~?! 身体がでかいと食道も太いのか・・・?! 私は高いお金を払って胃カメラ飲んで・・・ 8千円なり~。 夫には水虫とばかにされ・・・・ チューチュー飲むのはパピコでよい。 2週間分のおくすり代5千円なり~。 しかし・・・胃カメラのんでカビねぇ・・・ 胃カメラ飲まないと分からない病気だったのか・・・?! 旅行の後は自分の身体の中を旅行されたような気分だった。 「こちらが食道でございます~。こちらが胃の入り口でございます~。 これがカビでございます~。」 短い体内の旅に金をかけるより本当の旅行の方がいい・・・・ 大嫌いな人混みのほうがまだマシである。 カビねぇ・・・ カビ婦人と呼ばないで~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|