おきらく主婦のたわごと

昨日から学校がはじまった。

新学期というのは毎回バタバタしている。

昨日の朝、送り出したあと５分後に


ピンポ～ン


きたきた・・・何だよ。誰なんだよ。


夫も時々もどってくる。


ドアを開けるとランドセルの上からすっぽりカッパをかぶりてるてる坊主状態の長男だった。


「おかあさん、ハ～、ハ～、ハ～ッ」

集団登校の待ち合わせ場所で気がついたか誰かに指摘されたようだ。


「忘れ物！！」

そうでないと帰ってこんだろーが・・・

「帽子わすれた！」


「黄色いカッパ着てるからいいんじゃないの～？べつに・・・」

いい加減な母である。


「だめっ！車にひかれるから！」

え、そういうもんなの？


リビングに置き忘れてあった帽子に気がつかない母。


運動嫌いな息子もこういうときは皆を待たせてはいかんということで走ってきたようだ。


まあ、そうやって忘れ物すると困るってことを身体でおぼえていけば、そのうち忘れ物もなくなるだろう。。。



そう思い続けてもう３年がたった。


悪気がないのはわかっている。

本当にうっかりしている。

前の日に時間割もさせている。

それでも靴をはいて玄関においていってしまうというミスもおかす。

最初のうちは私も学校までもっていった。

過保護かもしれないが、やはり可哀想に思って・・・


忘れても、おかんが学校までもってきてくれる。


そう思うとやはり自分でもっていこうという気持がなくなるので３年生になってからはよっぽどのものではない限り放っておいた。


昨日、送り出したあと掃除をしていると私はあるものを見つけてしまった。


うっ、こ、これは・・・・


「　せ　」という文字。


そう、それは画用紙にかかれた文字。

春休み最後の日にかかせた愛鳥週間のポスターの一部。


文字はパソコンでプリントアウトして貼らせたのだが、のりの付き方があまかったようだ。


ガーン！！


画用紙にシワがつかないようにと細心の注意を払って丸めたのに・・・


文字がおちていることに気がつかなかった・・・・


これは私のミス？！

時計は１１時少し前だった。これはもう、帰ってくる時間だから明日持って行かせて貼らせよう。


しかし・・・


たいせつにしよう

が・・・


たいつにしよう

タイツにしよう～！って言われてるだろうなぁ。。。

あああ～。うけねらいならそう言われると嬉しいが・・・


ばっかな親子だ。

正確には最終確認を怠った私の責任？！


そして１２時すぎるが、まだ帰ってこない子ども達。


２年生になった次男はこれまで学童保育にあずけていたので自分の足で帰ったことがない。


昨日、初めて歩いて帰るので長男にくれぐれもしっかり連れて帰るように頼んだ。

そんな日に限って外は雨。

車にはねられやしないかと心配でもある。


１２時半をすぎたころ・・・


ピンポ～ン


きたきたっ！！


玄関先に泣きながら立っていた長男がいた。


なぜか、後ろには長男の友達が付き添いのように立っている・・・


なに？！不吉な予感・・・


「次男はどうしたの？」


長男はしどろもどろになっている。


私が鬼のような形相をしていたせいか？！


「集団下校で・・・」


見失ったとか？はぐれたとか？何だよ、早く言えよ～！！


「つれてくるの、忘れた・・・おかあさん、ごめんなさい・・・」


泣きながらあやまる息子を責めるわけにもいかない。


次男の教室まで迎えに行くように長男に言った。


次男には「お兄ちゃんが来るまで待っているのよ！」と言っていた私。


集団下校か・・・

最近は物騒なので終わると集団でかえしているらしい。

と言っても途中でバラバラになっているので仲の良い友達になってしまうのだろうが・・・


長男の友達がうしろでフォローしていた。

あの涙は、後ろめたさではなく確実に私が恐いってことのようだ。


「次男、学校でまっているかもよ。」と私。

少し待つことにした。

時間が長く感じられる。

そして１５分後に次男、雨にぬれながら到着。


「次男、ほんとうに、ごめんよ～！」

長男が頭を下げている。


「ひとりで帰ってきたの？」


「うん！」

こっちは得意げでヒョウヒョウとしている。


「おかあさん、おれの鍵、つくってよ！」


兄と帰ってくるものと信じていた私。


次男の鍵は必要ないと思ったがこれからは必要になりそうだな。



「ところで、長男。ポスターで気がついたことなかった？」


「せ　がありませんって先生に言ってだしたよ。」

「先生なんて？」

「ないものは仕方ないね～って。」


まあ、強制ではないもんね。

希望者だけだもんね。

でもね、希望するなら休みの最終日でなく早めにやれよっ！！


過保護でぬけている母には何も言う資格なんてないかもしれない。


今日は　「　せ　」を持たせることに気が集中してしまった。


「せ、もった？」


「もったよ、せ」

「せ、どこにいれたの？」

「連絡袋～」

「学校行ったら、せ　を貼らせてくださいって先生に言うのよ！」


なんて会話だ・・・


これが我が家の定番スタイル。いつまでつづく～～～っ！