おきらく主婦のたわごと

先日、なんちゃってテニスで他のクラブにお邪魔した。


病弱Ｍ君の所属しているところ。


Ｍ君は毎月病院に通院している。

子どもの時をほとんど病室で過ごし、数年前に腎臓を移植した。

今は毎月高～いお薬代を稼ぐために働いているようなモノだという。

なんだか気の毒・・・


そのお薬をやめるということは死を意味している。


なのに、そんなスポーツしてていいのかい？！


Ｍ君の所属しているクラブにはＭ君のお兄ちゃんもいる。


Ｍ兄としよう。


Ｍ兄はもともと野球小僧。


病弱な弟とは正反対で健康そのもの。


弟はヒョロヒョロ細長く育ったが、健康な兄は少し小さめでがっちり。


あまり似ていない兄弟である。


野球の腕前は知らないがテニスのセンスはあるようには見えない。残念！


北陸の冬の運動不足を解消するために始めたなんちゃってテニスだから別にうまくならなくてもいいのか？！

うまくなりたいんじゃないよね？！


そう思わせるくらい上達しない兄。


物静かではあるが、けっこうトゲもあったりする。


「誰かと思ったらチェジウさんじゃないですか～！」


そんな挨拶を私にしたかと思うと・・・


そのあとでつけたす。

こっちは、いやーんなんてまんざらでもない気でいるのに・・・



「眼鏡がくもっていた・・・」






か、かわいくね～っ！！


この兄、彼女いない！と思う。。。

いないであろう・・・

女心をわかっちゃ～いない！

お気の毒様・・・


そして、Ｍ家、最近家を取り壊して新しい家を建てることにした。


兄名義で・・・


「俺はもう借金がある・・・借りた金で高飛びしたい気持だったよ～！」

そんなことを言っていた。


「まあまあ・・・借金も甲斐性あるからこそできるんだよ！」

何を言ってもＭ兄の耳には届かない。


Ｍ君はその点、気楽だ。

自分は次男でいつ何時家を出て行くとも限らない～って。

でも、出ていかないのでは・・・？！


「嫁となるひとにはバリバリ稼いでもらわないとなぁ～。」

Ｍ兄はまだ見ぬ花嫁にすでにそんな期待をしている。


ああ、私はそんなところには行けない。　←　来てくれとも言われないが・・・


Ｍ君一家。

なかなか話しには事欠かない。


お父さんは昔、大工さんだったらしいのだが仕事中にケガをしたらしい。

それも目に何かがささって片目を失明。

それから仕事をかわり、あんまり働けないという。。。


そして、ある日・・・

「うちのかあちゃん、でっかいハゲが頭に出来てさ～。」

笑いながら言っている。

だ、大丈夫なのか？！

こちらが心配。


「原因不明だと～。」

お母さんも何やら薬を飲んでいて、それが合うとか合わないとか・・・・


その時はお気の毒・・・そんな感じで聞いていた。


美術館で働いているお母さんらしい。


「お母さん、よくなった？」

しばらくして聞いてみた。


「ああ・・・本人、あんまり気にしてないけど段々でっかくなってさ～。」


ええっ！そうなん？


「周りの人が気の毒に思うようだからってカツラかぶってるわ。」


なんとも・・・


病弱なこどもを育てた人には何でもないことなのか？！


肝がすわっている。


お見事だ・・・

動じないお母様らしい。


そう言えばいちどＭ君とお母さんがいっしょに買い物をしている姿を見かけたことがあった。

その頃はＭ君とあんまり話したこともなくて軽く会釈をした程度だったが・・・


普通のお母さんだったような・・・


未だにカツラをかぶっているのだろうか。


その話しを聞いてからすでに１年経過しているが今さら気の毒で聞けない。


そんなお母さんよりも・・・・


Ｍ一家で一番のブルーな気持でいるのは兄であろう。


ま、あとは嫁でももらって気分転換だな。


悩みの種がまた増えないことを祈る！


そして嫁が万が一（失礼？！）来ることになると今度はＭ君の居場所が心配だ。


薬代は稼げてもアパート代まで稼げるか・・・


私の心配するところでもないか。


当の本人ははと言えば・・・


「おれ～、今までちっちゃい子としかつきあったことがない～。」


えっ？！つきあった人がいたの？



てっきり奥手だと思っていたが、いつの間に・・・

それもひとりやふたりではない言い方だった。

妄想じゃないよねぇ？！


今はフリーだとか・・・



ふーん・・・彼女いたのか～。


「やっぱり足は長い方がいいでしょう。そんでもって細くて。。。」



あんた、私にケンカ売ってるのっ？！


好きなことを言ってなさいっ。


あんな棒のように細いのに更に細い子がいいのか？

逆に豊満なタイプに憧れるのかと思いきや、わからないものだ。


理想と現実は別物だ。


でもかわいい彼女に恵まれるといいのう～。


健康でおおらかでＭ君を包み込むくらい頼もしい彼女、いないかねぇ。


「対象の年齢は幅ひろいから！」


一応私も合格圏内らしい・・・・年齢では。


ギリギリのところだが・・・



Ｍ兄弟、どっちが先に彼女ゲットできるか楽しみだ。


そして先日、Ｍ君のクラブに練習に行ったときのことだ。

夏休みになってあまり会っていないＭ君。


あいかわらず細い細い・・・

元気そうだった。


私と一試合したあとで何やらＭ君。様子がおかしい。。。



「俺、捻挫したから帰るわ・・・」



ええっ！！いつよ～！！


「あんたの打った球を無理して拾ったとき！！」


「ばっかだね～！ケガしてまで無理するなんて！！」と私。


申し訳ないような気分にもなるが・・・・


無理をするほうが馬鹿ですって。


久々に会ったが１０分くらいでＭ君とはさよなら～。


ちょっと悪かったなぁ・・・

でも、あのこ、この前は小指の骨を折っていたのに試合にでていたし・・・


あんまり身体を大事にしてないんだよなぁ。


「久々に会ったのにけがしちゃって、ごみんなさい(>_<)」

あとでメールがきていた。


ますます罪悪感。


いや、無理する方が悪いって～。

そして次の日・・・・


「仕事をしていても痛いので早退しました。」


そんなメールが来た。

あちゃ～。そこまでひどかったか・・・


「病院にいかなくていいの？」

返事を送ったらまた返事が返ってきた。




「今からエロＤＶＤでも借りてきて家でおとなしくしていようと思います。」


はいはい・・・


心行くまで観てちょうだい～。



Ｍ君の至福の時をおくらせてあげた私に感謝してほしいものだ。



そんな元気があって良かった良かった・・・・



Ｍ一家に幸あれ！！