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テーマ:たわごと(26889)
カテゴリ:なんちゃってテニス
4月がすぎた。 地元のなんちゃってテニスクラブに所属しているK君の決断の時がきていた。 3月になって、もう少しやってみると言っていた彼。 少しは元気になっていたのだが、4月近くなるとやはり元気がなくなってきていた。 彼のホームページの掲示板ではどこに所属するか悩んでいることが書かれていた。 もちろん、うちのクラブの人は誰も知らない。 確かに彼は期待されている青年ではあるがダブルスとなると同じような年齢で彼と組めるような人はいない。 練習にきても相手になる人がいない。 やはり自分よりも上手い人と練習したいだろうなぁ・・・ ここにいても蛇の生殺し状態のような気もする。 試合は基本的には同じクラブの者と組んで出ることが原則である。 ただし、男の人が少なく年代別に分かれるとなるとペアを組めない場合は他のクラブの誰かと組んでも良いことになっている。 私はそのことで彼を説得し続けてきた。 「そうなんだけどね・・・自分でもmどうしていいのかわからないんだよね。」 「じゃあ・・・もうちょっと考えてみて。しばらく休んだら、またもどってきたいと思うだろうし。」 「うん・・・ちょっと俺、今体調も今ひとつなんだ。昨日、胃カメラのんできたし・・」 「え~っ!!具合悪かったの?なんで?」 「うーん・・・仕事のこともあったり・・・・」 も?! たかがお遊びのことで具合悪くなるまで思い詰めるか? これは尋常ではない!! 「あのさ~、楽しいからやっているってのはわかるけど、遊びで悩むくらいならやめな!!」 「・・・・」 「仕事の悩みは仕方ないと思うけど、こんなことでつらいんならやめたら?!」 冷たいようではあるが言ってしまった。 身体は大事だ。 最近は普通にE子ちゃんとも会話してたし、もう彼の中では整理ができていたものと思っていた。 そして彼が最後になると思われる練習の日。 緊張の面もちで体育館にはいるK君。 ああ・・・あの顔は今日でおしまいだな・・・ すぐにわかった。 そんな事とも知らず、新しい年度にはいる手続きのためにE子チャンが書類を配っている。 「はい、○○さん、何日までにお願いします~。」 みんなに言ってまわっている。 そしてK君。 「はいK君も!」 その書類に手を出さず、K君は気まずい顔をしている。 「俺・・・今日で卒業しようと思ってる・・・」 「え?!更新しないの?なんで~?」とE子ちゃん。 「うーん・・・ちょっと身体の調子もいまひとつだし・・・」とK君。 E子ちゃんが驚きのあまり固まっていた。 「そだね。調子悪いんだったら、今更新しないで元気になって来たくなったらまた登録すればいいもんね!」 気まずいのでそんなことを言ってしまった私。 K君もE子チャンも顔がひきつっている。 その話は全体には広まらず騒ぎにはならなかった。 その次の週からもうK君はいなくなる。寂しいって思ったけど、本人のレベルアップの為にもその方がいいのだ。 そして次の週・・・ 「K君、やめたって?やっぱり練習相手がいないから仕方ないかねぇ・・・」 皆、私と同じようなことを思っていたらしい。 胃が痛くなるまで悩むか・・・ それって・・・ ぜったいテニスではない! 確信してしまった私。 彼はE子チャンを見ているのがつらいのだ! 別れてどれくらいか分からないが友達としてまだE子チャンをみることができないのだ。 女は次の出会いを求めて先をみつめているがK君はまだひきずっている・・・ 「なんだか、K君がやめたら寂しいですねぇ。」 E子チャン、ポツリと言った。 「ほんとだね。さみしいね・・・」と私。 その日、K君にメールした。 「 練習にいってきたよ。K君が辞めるってことでみんな、残念がっていたよ。 あなたが気にしているE子チャンもね。 まだふっきれていない? また練習においでよね、来たいと思うようになったら。みんな受け入れてくれるよ!」 しばらくして長いメールがきた。 内容は・・・ やはりK君はE子チャンのことが吹っ切れていないのだと。 普通に接したいけどそうならないもどかしさ。 そもそも地元でない彼がなぜ、このクラブにいたのかというと・・・ 最初からE子チャン目当てだったのだと・・・ 破局したらもうそこにいる意味はないのかもしれない。 彼とダブルスを組んでた男の子ももう来ていないし。 本当にE子チャンのことが好きなんだ・・・・ あとE子チャンはつきあっていても、よせつけない部分があったらしい。 それを自分の力不足だとK君は言っていた。 いや、E子チャンは難しいのだよ。 私もそれに近いからわかる。 私も昔、つきあっている人からいわれたことがあるが・・・ 「気難しいおんな」なのだ。 単純でなくてごめんなさい。 私はE子チャンではないが、心の中でなんだかK君に謝るような気持だった。 若いとき、私も異性とはうまくつきあえなかった。 かけひきができない。 甘えることができない。 弱みをみせられない。 まったく、かわいげのない女だったよなぁ・・・・← 今はちがうのか?! そんな女に純粋なK君が手こずっている姿が目に浮かぶ・・・ あなたの手にはおえない。 そう言っては身も蓋もないが・・・ とりあえず、新しい事に目をむけて楽しいことを探すようにとエールをおくった。 私が戻ればと彼を説得していたことは、ある意味、彼を悩ませていたことだったのだ。 彼はやさしいので、一生懸命私が語れば語るほど悩んでしまたのかもしれない。 私が思う以上に彼はE子チャンのことが好きだったのだから・・・・ 見た目のかわいさ、おもしろさを持った彼女にひかれるのはわかる。 でも女は単純な方がかわいいし、扱いやすい。 うちの夫のように変なヤツにひかれる図太いチャレンジャーなら別だが。 繊細なK君には無理だと思う。 もっとK君に強引さがあれば・・・ うちの姪っ子でも近づけてみようかしら・・・? ああ~っ、姪っ子は助産師でかけだし2年目。 家事は何一つ出来ない。 天然でな~んも考えていない。 顔はまあまあ・・・ おもしろさには少々かけるが・・・ 中学の時にはバドミントンクラブに入っていた。 おっ! K君もだ!! これは・・・ うちの姪っ子を近づけてみようかしら? 姪っ子も出会いがないのでね・・・ しかし姉にまた嫌がられるだろうか・・・・? こんなことを考える前に仕事にむけて考えろ!だね。 採用の電話はあったのだが待機させれっぱなし。 「ずっと待たされておわりなんじゃないの~?」と夫。 それもいっか~ って言える状況ではないのよね! あんたの医療費くらい稼がないとやばいのよ!!( ̄へ ̄; ムムム 病気になってる場合ではないのだよ、私は! こんな私も昔は胃をこわしていたこともあった。 いやぁ、成長した! 誰?! 図太くなっただけって言ってるのは? (≧∇≦)ぶぁっはっはっ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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