おきらく主婦のたわごと

「いらしゃいませ、ご主人様～。」


なんて期待して来られた方はすみやかにお去りください～。


木曜日に初めてのアルバイト出勤だった私。


ベッドメイキングのお仕事だということで面接をうけたのが先月末。


あれから２週間・・・


おせーよ・・・


その間、他のバイトを探そうか・・・きついと脅されたなら私にはつとまらないか？！


なんていろんな事が頭をよぎった。

考えてもしかたないっか～。


ダメならやめればよいではないか・・・・


開きなおって研修場にでむいた。


駐車場は自分で探さなければならないし、朝の通勤だとどれくらいかかるのか自信がなかったので１時間前に家をでた。


９時につくようにと言われた。


研修場のホテルはまだ新しいホテルだ。


予定よりも３０分も早く着いてしまった。


９時近くなってテコテコ歩いて待ち合わせの場所に行くと・・・


黒いポロシャツにスカート、頭に三角巾の女性が立っていた。


会釈をしながら近づきあいさつを交わし案内された。


通された部屋は・・・・



メイド室


そっかぁ・・・


メイドさんのお仕事かぁ～


そういう呼び方をするなんて思いもしなかった。


そこは８畳くらいの畳のお部屋。


黒子集団が２０名くらいひしめきあって座っていた。


一気に視線があつまる。


ひょえ～　久々の注目にタジタジ・・・



メイド室？！



うーん・・・・・


冥途室・・・・？！



だめだめ！！そんなこと考えちゃ！


私ともうひとり、結局２人の採用であったらしい。

もうひとりの方は結局脅されて来ないことになった・・・？！

一緒に入った方は６０歳くらいで優しく、かわいいお茶目な感じであった。


朝のミーティングでそこの責任者である方が、自分たちはお客さん扱いで研修の身だと紹介していた。


「いつまで、おられるんですか？」


どこぞのおばちゃんが質問する。



「そうですねぇ・・・詳しくは聞いてませんが１０部屋くらいひとりで出来るようになるくらいかなぁ。」



ふうん・・・


そんな話しは聞いてないけどね。



採用のホテルは旧メイドさん達がいるのだが、この４月から某会社が参入することになった。


ようはホテル採用ではなくなったらしい。

条件も悪くなったのではなかろうか・・・・



そして今、向こうの旧メイドさん達を教育中しているのだという話し。


私たちは直接行かせずに、きっちり自分たちのやり方で仕込もうと試みているようだった。


ほう・・・


そして今いるホテルのメイドさんは常に応援に数人でているという話し。

なんだか、いろいろありそうだわねぇ・・・・


１日目。

教育係の方に手順を教えてもらい一通りの仕事をおしえてもらう。


自分は憶えられないのでひたすらメモ。


説明早すぎて、後で読み返しても不明な点多し


暗号文のようで家に帰って悩んだよ・・・


手順は憶えるにしても、ベッドメイクのワザはコツをつかまないとだめだ。


自分でやってみて、


こんなもんかな～

しかしチェックではまるでダメ！


そして教育係さんの手にかかってしまうと・・・


命が吹き込まれたかのように美しい。


同じものとは思えない・・・



これがプロなのねぇ・・・・



２部屋教えてもらいながらやって４時間があっという間に終了～


なになに・・・


１０部屋しあげる？！







できねぇよっ！！



すみません・・・・


私、なめてましたわ。


夏休みになったら子守りで辞めて次のバイトを探そうと思ってました。



これは・・・・


３カ月やそこいらで出来るわけがないっ！！


やめるなら早いほうがいい？


手をかけさせて、あい、さいなら～



なんて言えやしないよ。


そして昨日は２日目。


一部屋増えて３部屋。


段々増えるようだが、４部屋くらいでしばらくはとどまるらしい。


だいたいよ～


主婦業と言いつつも・・・



まともにかじやってない自分が

選んだことがまちがい？！

几帳面な人ほど適職だよなぁ～


テレビの上や絨毯にほこりがあっても・・・




死にゃ～しないよ～



なんて言っている人には無理です！！



ホコリなんて見ないようにして生きてきた私がこれから髪の毛一本落ちていないように気を配る？！



ありえん～



既に顔にでていたのであろうか・・・



「入って２日目か出来る人なんていませんよ！自信を持てるようになったのは私も最近ですよ！」


はい、その方、お勤め歴４年だそうです。


終わってメイド室にもどると


「お疲れ様でした～。」


皆さまからのお言葉をいただき・・・


ティータイム。

時間が多少あるなら、ぜひそこにいるほうがいいわよ。。。

みたいに上の人に言われた。


コミュニケーションってやつだな・・・


早く帰れるのが魅力だと思っていたのにぃ。。。


でも皆さん、やさしい方ばかり。


私を子どものように思っていてくれているのかも？！


ただ。。。


冥途だなんて一瞬でも思った私を許してください。


ただただ尊敬の念で拝ませていただきやした。


３カ月でどれだけ出来るようになるか・・・


それが私の挑戦です。


仕事の粗さは既に見破られました。


遅いうえに汚い。


汚部屋をつくらないようにがんばります～。


利点は人数がたくさんいるので休むときは朝に一本電話すればいいってのが魅力。



ただ・・・


それでは上達しない。


最初は週４日と思っていたが・・・いやいや５日くらいはでないだめか？！


そう思ってしまった。


こうやっているうちに３カ月は瞬く間にすぎるであろう。


こちらに馴染むと、またあちらの細かいやり方のちがいでまた勉強・・・


汚部屋作っているうちはそんな心配する必要もないわけだ。


とりあえず２日で少しお腹周りがすっきりした。



これは・・・


ジム感覚で良いかも？！


平均５，６キロは落ちるという話し。



ひとつ言えることは・・・



家のホコリが更に高く積み上がっていくであろう。



とても自信がある私。　←　必要ないもの



ぐうたら専業主婦よりも　ぐうたら兼業主婦のほうがマシではないか？！


家のことも出来ないのに外に向かうとは何事だ？！


結局私はどっちもできない中途半端もんだ。


片づけられない女が掃除をお仕事に？



世もすえですな