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おきらく主婦のたわごと

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2008年07月21日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
前回の続き。


恨み言を書き連ねてある姉の手紙を読んでドンヨリした気分だった私。

まぁ、いつものあれね・・・


こども達へのプレゼントだけなら感謝でしかない。


むしろプレゼントもなし、恨み言なしのほうがマシである。


このまま、何事もなかったように放っておこうか・・・


ただ今回の手紙の最後の文章でいつもと少し違うことが書かれていた。



手伝いが要るようなら連絡ください。

出来ることならするよ。


ん?!


その意味は・・・?!


前に1回顔を見にいってくれたら・・・と口をすべらしたときには


「それはできない。勘弁してほしいわ。」

拒絶された。

実家に行くことではなくこども達の面倒ならみると言うことか・・・?!



「ちゃんと、ケーキを買ってこども達と写真をとってメールしとけよ!」


夫はそういうことは律儀。

はいはい・・・


とりあえず、メールだけ送る。

恨み言の部分は見なかったように振る舞うしかない。


「 プレゼント、ありがとう。

  こども達は喜んでます。ケーキはまた買わせてもらうね。

  爺さんは毎日、寝ていることが多くなりました。

  認知症もひどくなりました。

  婆さんは看病などしたことがない人で鬱っぽくなり記憶も

  危うい感じです。

  ご飯を作ることもせずに私が買い物をして食事をおいてきます。

  デイサービスには週1回行かせていますが、その時たまたま

  顔をだしてくれたケアマネージャーさんが婆さんの様子の方が

  心配だと話します。

  離婚したいと愚痴をこぼしていたようで、婆さんには何も指示を

  しないほうが良いと提案してくれました。

  週に1回は私が爺さんを看て、婆さんを自由にさせるように

  しています。

  週末の3日間はバイトが休めないので、放置状態です。

  なんとか、ぼちぼちやってます。

  顔を出してくれるだけでも喜ぶと思います。

  毎日暑いので姉ちゃんも身体に気をつけてください。 」


送信の前に何度も読み返す。

また姉の怒りを買うか?!

ちょっとイヤミっぽくとられるか?

顔をだすなんて!!って怒るか?


送信して返事が来るまでドキドキものだ。


え~いっ!!と送信完了。



返事が返って来たのは2日後。


内容は・・・


「爺さん、ボケたか。。。

 そうだろうね。あの婆さんは介護なんてできないだろう。

 行けたらみてくるわ。」


意外!!


行くんかい?!


いつもお盆の墓参りは欠かさない姉。

ここ数年、実家のすぐ側の墓にお参りしても実家には顔を出さずに帰っていた。

お参りした後があると姉がきていったんだなぁ・・・


いつも、それをみると悲しい気持ちになっていた。

親の顔をみるといつも怒りをおさえられず、罵倒して帰っていく。

自分も後味が悪いと思うのだが・・・

何をしても姉の心の空間はうめられないようだ。

言ってもどうにもならないことを分かっていて、それでも黙ってはいられない。


やるせない気持ち。

お葬式にしかやってこないだろう・・・


私はずっとそう思っていた。


そして土曜日。

姉がきていったらしい。娘をつれて・・・

さすがにひとりでは行きにくかったのであろう。

母の話では神棚の榊をかえて仏壇にお参りしたらしい。

無言で台所の掃除をして話しもろくにせずに30分で帰っていったらしい。

母の記憶もあやしいが多分あっているだろう。


姉にとっては精一杯の事だったと思う。

本人達がぼけたということで凍りついた姉の心が少しだけとけたのか・・?!

今までのことも忘れていると思うと自分も少し変われたのかもしれない。


私の気持ちも少し軽くなった。

これからも姉に手伝ってもらおうということではなく、

親の顔を見にいってくれたことがただただ嬉しかった。

姉には年老いて弱くなった親の姿を見て欲しかった。

あなたが憎んでいる人は今はこんなに小さくて弱い人なのだということを

分かって欲しかった。

その姿をしっかり見ることで人は憎しみを忘れることができるのではないかと

ずっと思っていた。


でも姉は目をそらせ、現実をみようとはしなかった。

父が入院しているときにも一度も来なかった。

だんなさんに見舞金をもたせた。

姪っ子は姉に言われたわけではないだろうがお見舞いにきてくれた。


それだけに姉が憐れに思えてしかたなかった。

もう修復できないと感じていた。


このまま父が亡くなったとしたら姉の憎しみもいっしょに消えるのであろうか・・・


それよりも生きている間に現実をみて、少しでも尖った心を丸くして欲しいと

ずっと思っていた。

私が一言言えば、姉は気分を悪くする。

9歳もはなれて溺愛された妹(思いこんでいる)には自分の気持ちなどわかるまい!

姉の顔にはそう書かれてある。

とりつく島もない感じであった。



そして昨日、誕生日ケーキを買って写メールを送った。


「ありがとう。こども達は大喜びです。」

実家に行ってくれたことは知らないふりをした。


すぐに返事がかえってきた。

ちょっと緊張。

「こども達、嬉しそうで良かった。昨日、実家に行ってきた。

思ったより爺さん、元気そうで驚いた。たくさん食べてたし。」


ありゃ?!

爺さん、元気そうにしてたか~!Σ( ̄□ ̄汗…)

ま、ぼけてることは事実だもんな。

糖尿病だから食べたいんだし・・・


とにかく今回はちょっと進歩。

この後、姉は足を運ぶことはないかもしれないけど。

それでも父のまだ元気なうちに来てくれて良かったと思う。


何よりも私が幸せな気分である。

姉との微妙な関係はこれからも続くかもしれないが・・・


小さなことだが私にとってはとても大きい出来事であった。


満足満足・・・・



















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最終更新日  2008年07月21日 13時44分50秒
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