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テーマ:たわごと(26889)
カテゴリ:気づき
介護の重荷でぶち切れた母。
昨日も実家が気になるので顔を出す。 鍵をあけて入っていくと父がひとりでご飯を食べていた。 母はひとりで隣の部屋でこたつに潜り込んでいる。 どうしても父と同じ部屋で過ごすのは苦痛らしい。 精神的に大人になっていないのだから仕方ない。 「たこ焼き、買ってきたから食べられ!」 そう声をかけた瞬間・・・ 「きた・・・切るよ!」 小声でぶつぶつ言っている。 ん?! 電話してたのか? 子機をもって潜り込んでたんだな? そのあと、顔も出さずにずっとこたつからでてこない。 おやおや・・・ あまり良い感じはしない。 怒るのもあほくさい。 この人のことだから、また自分の都合の良い話しにしたてあげ、 自分がいかに苦労しているかを分かって欲しいのだと思う。 電話の相手は多分、幼なじみ。 よく似ている。 とにかく人が悪い、世の中が悪い、嫁が悪い、子が悪い、孫まで悪くなって 私をしいたげる。 そんな話しのようだ・・・ 周りはたまったもんじゃない。 このふたり、どちらも車を運転が出来ないので電話でしか話せない。 ある意味、いいコンビである。 多分、今回、私は悪党になっているんだろう。 こどもなんか、アテにならない!! そう言いながら、母はこどもがすることは当たり前と思い 「何もしてもらっていない!」 そう言いきって生きていくのだと思う。 今までは、そんなことにやんわりと説教していたこともあった。 やめた。 特別やさしくすることもないが、母を批判するようなことはやめた。 昨日の態度をみればみるほど・・・ こどもだ・・・ 納得である。 認知症の入っている父の方が暖かさをもっている。 「あんまり、婆ちゃんに言わないでくれ・・・」 そう言って私に懇願する。 「何も言わないよ~。」 そうかとつぶやく父。 こんな身体になっても母を思いやっている。 「もう、婆ちゃんのことは気にしなくていいんだよ。」 「うん・・・」 「爺ちゃんは、がんばらなくてもいいんだよ。 身体がしんどくなっても、がんばっちゃいけないよ。 何も気にすることはないんだからね。」 「うんうん・・・」 こんな事を聞かれれば、残酷なことをいっていると思われるかもしれない。 この娘は父親の死を願っているととられても仕方ないからね。 父は潜在意識の中で母のことを気にしているとカードリーディングで言われた。 口ではそうでないと否定する父。 あんなこどものような母では仕方ない。 「爺ちゃん、今はああだけど・・・ 婆ちゃんが死ぬまでに、それは学べばいいの。 それが近いのかもしれないし・・・ もしかしたら死ぬ直前に気がつくかもしれない。 もしかしたらきがつかないままってこともあるかもしれない。 婆ちゃんの問題だからね。 爺ちゃんは、自分のことだけ思っていてね・・・」 そう言うと、うんと頷く父。 「 だからね・・・ 爺ちゃんの苦しむ姿は見たくないと思っている・・・ もし苦しくなったらね、 がんばらないでちょうだい。 私は爺ちゃんは苦しむことがないと思っているけどね。」 普通はいわないと思う・・・ でも父は分かってくれると思った。 そして父は言った。 「 わしも自然にそうなると思う・・・」 こんな会話をしていても母はこちらにやってくる気配はない。 まだ愚痴をいわないだけ私にはありがたい。 せめて父にはやさしくしてあげてほしいと願う。 「じゃ、帰るね。」 「もう、帰るのか・・・ そうだな・・・あんまり遅くなってもよくないな。」 遅くもないんだけどね。 私がいると、またすねる人がいるからね・・・ 「じゃ、帰るね!」 母に声をかける。 車まで見送ることもいらない。 自分の中だけで行き続けていく母を不憫に感じる。 私は憎むことなくこの先も距離を保ちながらつきあうことになるだろう。 私は母からはもう信用されていないみたいだから。 母に対する感情というものが壊れたんだろうか・・・ 自分が壊れないように自分が制御しちゃったか・・・?! 私も生きにくいと感じていた頃があった。 それがなぜだか分かったから、もう大丈夫。 すべては自分の責任。 母が一生かけて気がつこうがつくまいが、どちらでも良い。 親子であるという事実。 それが一番大きい意味だと言えよう。 さて、今日の午後は長男の中学の入学説明会。 初めて行く学校なので緊張する。 話しを聞きに行くだけだけど。 いってきま~す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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