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テーマ:たわごと(26889)
カテゴリ:気づき
一晩でまた雪が降った。
山間部にすむ両親のことを思うと、雪をどうにかしなきゃと思う。 朝、実家から電話がはいった。 SOSか?! 姉からだった。 「今、ご飯を食べさせてるんだけど、今日は雪あけてくわ。あんたは今日か、明日来れる?」 「うーん。明後日、爺ちゃんのディーサービスだから明日、雪すかしに行くよ!」 姉が今日、行ってたべものを運んでくれれば明日の方がいいだろう・・・ 助かる。 姉は一週間フルで働いている。 毎週土曜日、朝一番に様子をみてきてくれる。 自分もリストラされそうになっているのだが、 必死でがんばっている。 車で1時間の通勤の場所に行かされても文句をいわずにがんばっている。 この1年は正社員だというのにあちこち行くように言われているようだ。 なのに、今の姉はとてもやさしい。 受話器からの声はとてもやさしく落ち着いたものだ。 人ってかわるなぁ・・・ 両親にたいしては顔もみたくない! 葬式には仕方ないからでることになると思うけど! そういう気持ちでいた姉。 父の病気。そして父の痴呆を知り、一気に姉の中で何かが変わった。 ゆるし・・・ ではないかと思う。 愛情が欲しくて、これでもか、これでもかと言うくらいよい子でいた。 お嫁にいっても、その気持ちがあった。 長い間の心にあいた穴はうまることなく、いつしか憎しみに変わった。 両親の話になると豹変する。 怒りって人をこうも変えてしまうのか・・・ 私が言えば言うほど姉との関係がきまずくなるのがわかっていた。 ここ数年はあたらずさわらず。。。 今日も父の報告をしてくれる。 「おいしそうに食べてるよ。 私がきたら立って迎えにきてくれそうな感じだった。 痛みがないから助かるね・・・」 うれしい。 姉は父のおむつもかえてくれる。 私がこの前、替えようとしたら 「いいっ!!」 ものすごい抵抗をした。 父にすればトイレにも行けるから必要ないものだという感覚である。 母がいやいやおむつを替えるから父は少しでも面倒をかけないようにがんばっている。 姉の時はじっと替えてもらっているようだ。 姉はやさしい口調で話しているようだ。 でも、私には嫌がる。 だから私はいつも無理には替えないでいる。 それでも母が風邪で具合が悪いからと思って替えようとした。 やはり抵抗する。 「ごめんね。トイレに行けるのにね・・・ おむつしていたって、恥ずかしいことではないんだよ。 私に、少しだけ親孝行をさせてくれないかな?! こんなことしか出来ないからね・・」 そう言うと父は涙目になった。 父は最後まで父としていたいのだ。 娘に下の世話をしてもらいたいと思うわけがない。 最後まで威厳をもって父としていたいのだ。 「はい、ありがと。」 そう言って終わると父は言った。 「おまえ・・・ありがう・・・」 母の義務的でいやいやしている作業が父には苦痛なのだ。 「婆ちゃんも、自分の身体がしんどいからあんな態度しかとれないんだよ。 爺ちゃん、かんにんしてやってね。」 うんうんと頷く父。 父はしっかりしている。 精神は健康である。 母の方が病人だ。 そんな父に私も姉も癒され、自分が幸せな気持ちになれる。 母も風邪がなかなか治らずめずらしくベッドで横たわっていた。 いつもは父と違う部屋で過ごすのだが・・・ 母はこどもだ。 この前までとりつく島もない興奮状態で私とはきまずい関係だった。 すっと側によってヒーリングする。 頭、おでこにヒーリングしていた。 目を閉じている母の目頭に涙。 母は泣けないでいた。 怒っていたからね、ここ数ヶ月。 なんで自分がこんなことをしなくちゃいけないのか! そう思っている。 「あんね。。。婆ちゃんがこの家にきたことは間違いじゃなかったんだよ。」 母には自分がお嫁にいきたい家があったようだ。 私が子どもの頃からそんなことを話すようなお子様な母。 いつもああだったら、こうだったらと考えても仕方のない過去ばかり思う。 もしくは未来。 おいおい、あんた、現在はないがしろかい!! 今に満足できないからである。 そんな人がいつになったら幸せになれるか・・・ なれんよ! あんたがチェンジ!今すぐチェンジ!! はよ、気づけ!!って感じだ。 今は父なき自由になった自分を夢見ている。 単純だからすぐ分かる。 ヒーリングしているので母は素直に聞き入れる。 ゆったりした気分でいる。 ずっと涙がでている。 「あのね、もしもここの家にきていなくても、遠回りしてもここに来ていたと思うよ。 この爺ちゃんでないと、ダメだったの。 どんなに惚れてた人だって、あなたは人を変えてしまうんだよ。」静かに話す。 「そう言えば、ここの婆ちゃんが(父の母)嫁をもらうときにどっちにしようかと悩んで 観てもらった(占いか?!)って言ってたなぁ。 ようも、そんなこと、嫁に言うわなぁ。」母、自慢げに話す。 母が選ばれたというわけらしい。 良いか悪いか分からんが、そういう運命だったのだ。 父の修行がそこから始まるわけだな(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!! 父の修行のためには母という悪妻が必要な登場人物だったわけだ。 「すごいじゃん!選ばれたひとじゃない~。」と私。 母、まんざらでもなさそう。 単純である。 「そのあとケンカして、実家に帰ったときに婆ちゃんが迎えに来たんよ。」 ほえ~歩けば2時間かかるぜ。 「もう帰らん!」 そう言って母は子どものようにすねていたらしい。 「姉ちゃんが帰るっていうまで、ここを動かないってきかんかったんよ。」 母、思い出していた。 「あのね、姑に嫌がられて離婚される人もいるのに、迎えにきてもらえるなんて 幸せじゃない!よく、こんな意地悪な嫁を迎えにきてくれたな~。」と私。 ふっと鼻で笑う母。 「縁があったんよ・・・この家に来て爺ちゃんとケンカしながらもがんばってきたやろ? 本当に嫌なら、この家にいられないはずだよ。 何も間違いではないんだからね。 けんかするほど仲がよい~って言うでしょ!」 「よ~枕ぶつけあったわ・・・」 なんや、あんたら修学旅行かいっ! 仲いいやんけ~!! 私には想像つかないくらいお互いがやきもち焼きのようである。 いいこともないと夫婦なんてやってられんわな・・・ そのあとでも姑のことを話していた。 「どんなに家の中でけんかしてても外で私の悪口を言う人ではなかった。 近所の人が、嫁の悪口をきいたことがないって言ってたもんなぁ・・・」 そうそう。その調子その調子。。。 ヒーリングで激変ってこともないが、少しは気持ちが穏やかになるようだ。 これでしばらくはがんばれるか?! 「とにかく怒ってはだめだよ。 身体に力が入るってね、思う以上に良くないんだよ。 怒りたかったら深呼吸。深呼吸。 具合を悪くしているのは自分自身の感情だからね!」 だまる母。 病院好きな母にすれば病院に行く理由がなくなることは寂しいと思う。 何より、病気になればみんなが優しくしてくれると思っているからね。 寂しさがそうさせてるんじゃないかと思う。 若いときから母は病気自慢するような変な人だった。 手術跡を自慢するような・・・ 10人きょうだいで一番上。 関係なくもないような気がする。 婆さんの皮をかぶった幼子のようだ(´^`)ンン―‥ 母がキレた数ヶ月前。 ヒーリングをしていなかった。父が入院していた頃、私も忙しくて実家に顔をだせなかった。 母も昔の姉のように怒りでいっぱいだったのだ。 怒りってこわっ! とりつく島がないところまで同じだった。 私に念まで送ってきてたような気がする。 本人にそんなつもりはないと思うが・・・(あったら恐い~) あの頃、肩胛骨が痛かったんだよね~。 私自身の気持ちの問題かもね。 母に対する後ろめたさみたいなものがあったのかもしれない。 父は私に遠慮して母に世話をするように仕向けた。 病院を脱走。 最初は母でないとダメなのかと落胆していた自分。 なら母にきっちり面倒みてもらおうと気持ちを切りかえたが・・・ ちがっていた。 父は私の足かせになりたくなかったのである。 母の性格はどこまでも人任せ。 何一つせずに自分を私に押しつけることをおそれたのだと思う。 父の思いやり、優しさに心をうたれる。 「じゃ、帰るね!」そう言って父の顔をみるとしっかりした顔でいた。 声にはださなかったが、よくお前はわかっているなというような顔をしていた。 そして、いつも顔をクシャクシャにして 「ありがとう・・・」 半分泣きながら言ってくれる。 こんな喜びはない。 愛を送りたい。 愛を求める必要はないらしい。 愛は与えあえば求める必要がないものだ。 受け取っていても電池切れのようになってしまう。 自分がチェンジですな。 そのきっかけになれば・・・ 人と接する時にそう思うことがある。 何もヒーラーという肩書きがほしいわけではない。 あれば求める人は来るかもしれないが普段の生活の中で誰かの力になりたいって思う。 そもそも求めてくる人は足りないものがわかりかけているのだ。 まったく疑問に思わない人。 苦しさにもがいている人に気がついてほしい。 一緒にいると楽しくなる、なんて言われたら最高に嬉しい。 まずは身近なところで・・・ 私の母。 これをクリアできればなんでも出来ちゃいそうなほど強敵ではある。 父が私の手本。 実践が私の母。 かつてカード占いででた。 それができないうちは父は安心して旅立てないのかもしれない。 私もまだまだってことだな。 ありゃ~厳しい教材でっせ~(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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