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おきらく主婦のたわごと

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2009年02月12日
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テーマ:癌(3518)
カテゴリ:カテゴリ未分類
母が入院して父を引き取って4日が経った。

来た日は眠れなかったようで夜中に1時間おきにトイレに行く。


足はまあまあ達者。ただどうしてもトイレの場所が憶えられない。

狭い家なのだが・・・


実家の間取りと全然ちがうから父もとまどう。

すぐに玄関に歩き出してしまう。


父は和室に寝かせている。私はすぐ隣の居間で布団を敷いて寝ることにした。


さすがに1時間おきにトイレに連れて行くと寝不足になる。


もしかしたら父は身体が痛いのかも・・・?!

口にはしない人だ。


今の主治医と相談して鎮痛剤をだしてもらったら次の日、ぐっすり眠った。

すごいなぁ・・・

薬って・・・


昨日は父のそばから離れられない私にかわって姉が実家の掃除をしてきてくれた。

冷蔵庫の電源まで切ってきたらしい。


おいおい・・・

また戻ることもある・・・?!

母の今後を考えれば退院があったとしても私の家で生活してもらうしかない。

こうなれば私も引き受ける覚悟はできた。


姉が来ると連絡がはいったので父に伝える。

「あのね、今から姉ちゃんがくるって!」


父はキョトンとしている。

「忘れちゃった?(≧∇≦)」

首をかしげたまま身動きしない父。


むむっ!


認知症、ひどくなっちゃった?!

母のように厳しくスパルタにしておかないとまずかったか?


環境がかわったから仕方のないことかもしれない。

本当は私が実家に泊まり込むのが良かったのかもしれない。

父にとっては・・・


そうは言っても、こちらの生活のこともあるのでね・・・

子ども達の世話をするには私が実家に行くのは無理な話である。


姉がやってきた。


「ごめーん、なんか薬のせいなのかもしれないけど、すっかり忘れちゃってるんだよ~。」

と私。


「ああ・・・前に入院しているときも、あんた、どなたさん?!

 その笑顔に見覚えがある、っていわれちゃってさ・・・」

姉は笑っている。


「私はいいけどさ、介護しているお前が忘れられたら悲しいね!」


「いや・・・いいよ。それでも。

 娘に申し訳ないと思われるよりもいいかもね。

 忘れることも良いことかもよ。」


本当に私はそう思っている。

私のことは忘れてもいい。

母のことだけ、憶えていてやってほしい。

正直な気持だ。


父は本当にお利口さんである。

ごはんもひとりできれいに食べられるし、暴れることもない。

数日間は

「そろそろ、家に帰らなければ・・・」

そう言っていたが、今では母が病院にいるのを納得して言わなくなった。


そして昨日、ごはんを運んだ私に言った。


「あんた・・・どうして、こんなに良くしてくれるがや?

 いったいどんなご縁なんやろか・・・?」


びっくり


忘れられちゃったよ~


「え~っ?!まあ、親子の縁といいましょうか・・・」


苦笑いしながら言う私を夫は笑いながら見ていた。


「ほう・・・うちのKちゃん(夫)も良くしてくれるんや・・・」と父。


「え?!そこにいるのがKちゃんだよ!」

夫を指さすと、


「おれ、Kちゃんだよ~。」と夫もキョトンとしている。

笑える~


父はどこかの家族にお世話になっていると思っているようだ。

実の子が世話をしてくれるなんて思ってもいなかったのかもね・・・


他人と思っているとすれば気を遣っているのだろうなぁ・・・


少し困ったような顔をしていた父。


「いいんだよ!ここにいても何も間違いはないんだから。

 安心していていいんだよ!」


うんうんと頷く父。

消えゆく記憶・・・


不安なのだろう。

母のことはかろうじて憶えているようだ。


これで3日間、母の病室に車いすで父を連れて行った。

母は離れてから父が元気がないようにみえるらしい。


距離をおくといいもんだね。


父はじっと座っている。

母と目もあわさない。

「会いに行く?」

そう聞くと、少し嬉しそうにしているのに。。。

なんでだろ。

いつもように叱ってほしいのかもしれない。

優しく語りかける母に違和感をおぼえているのかもね大笑い


母は自分がすぐに退院できると思っている。

父をみて涙を浮かべる姿は私には直視できない。


あなたのほうが先かもしれないのよ・・・・


私にはもうどうあってほしいという気持ちはない。


ただこの人たちを受け入れるしかない。


明日はいよいよ主治医から母の今後の治療の計画の話しがある。

もう考えても仕方ない。


なるようにしかならない。


人は大変だろうと思っているようだが、私の中ではこれまでにない安堵感がある。


今からが本当の親孝行。

遅いくらいだが・・・


こんなに父の世話が出来ることがうれしいことだとは思わなかった。


もしかしたら、私は無意識のうちにずっとこうすべきだと思っていたのかもしれない。


そうできなかった為に悶々とした十何年を過ごしていたのかもしれない。


今、幸せだ。


心の底からそう思う。






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最終更新日  2009年02月12日 16時15分19秒
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