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おきらく主婦のたわごと

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2009年03月06日
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テーマ:癌(3518)
カテゴリ:カテゴリ未分類
一緒に暮らしてはじめて分かった。

今までは癌になって家でボーッとしているから認知症になったと思っていたが・・・


母はもっと前から認知症だったのだ。


確かに思い当たる節はある。


実家にいたときにキッチンにいくと同じゴミ袋が山ほどあった。


きっと出掛ける度に購入していたのだ。


何度言ってもゴミの分別はできない。

しまいには全部同じ袋にいれる。


お年寄りには分別は少々難しいかもね・・・


なんて思っていた。


あと、モノの置いた場所が分からなくなるからと言ってしまわずに手に届くところに置きっぱなし状態。

私もモノを探すことが多いから整理整頓ができないから、その気持ち、わからなくもなかった。


考えてみれば・・・

父が数日間熱が出て入院したときのことだった。


病院にいると携帯電話が鳴った。

母が自宅からかけてきていた。


「おまえ、向かいの人の付き添いの男がいるだろ?

 あの人、気をつけないとだめだぞ!

 私が買ったおにぎりとパンがないんだよ!

 きっと、あいつがとったんだ!

 そして、私の後をつけてきてて気持ち悪かったよ。」


え?! まじ?!

電話を切ったあとで冷蔵庫の中をみると・・・


あるじゃん!びっくり

何言ってるんだか・・・


でも、こういうのって・・・危なくないか?!

でもって、そのあと電話して母に言った。


「あったよ!冷蔵庫にしまったんじゃないの!
 
 軽々しく人を疑わないでよ!

 忘れっぽくなっちゃって大丈夫?!」


その時、ブチッと電話を切ってしまった母。

なんだよ?!

その後、かけ直すがへそをまげて電話に出なかった。



もしかしたら自分でも忘れることが多いのを気にしていたのかもしれない。


あれは10月くらいだった。


母が鬱ではないかとずっと疑っていた。

そんなことを言おうものなら


「お前が病院にいけ!!お前の方が頭はおかしい!!」

ものすごく怒った。


一緒に生活をしていれば、分かったとは思う。

一週間に数回ではわからない。


1日の中でおかしい時とそうでない時がある。


私が少し怒ったような口調になると母のスイッチがはいったような気がした。


人の話を聞かなくなって、暴言を吐く。

前回の続き・・・

母が荷造りをして姪っ子に送ってもらおうとしていたその後・・・


姪っ子に聞けば、ずっと実家まで送ってくれと言っていたらしい。


「後でね・・・」


そう言ってはぐらかしていたらしい。


そして私が帰宅。


「hossy!

家に帰って草むしりしなきゃ!

 草が生えてた!

 こっちの家から行ったり来たりしたいんだよ。」


「へっ。草むしり?!

 まだ外は寒いよ。もうちょっと暖かくなったらね!」

姪っ子もそうだそうだと頷いていた。

実際、外は寒い。



その時また母が豹変した。


「お前達!ばかにして!!

 警察をよぶぞ!こんなところに私を監禁して!

 おっさん(母の弟)にも来てもらって話しを聞いてもらわないと!」



もう完璧におかしい。

民事に警察は入ってくれませんって・・・


もう何を言っても怒る母には逆らわないようにして姪っ子と話しをしていた。


母はそのうちベッドに行って寝てしまった。


「婆ちゃんって、あんなに恐い顔してたっけ・・・」

姪っ子にすれば、年に数回会うか会わないかで、もっと優しい人だと思っていたらしい。



「ん~、あそこまで異常ではなかったけど・・・

 昔から言葉の暴力はあったよ・・・

 手をあげたことは一度もなかったことは、えらいって思うけど・・・

 言葉の暴力にはけっこう傷つけられたよ。」


「かわいそう・・・・でも、お母さん(私の姉)はよく言うよ。

 私の親は私の中でとっくに死んでるって・・・」


「そうだね・・・お母さんの傷は深いんだと思うよ。

 でも、そんな中、今とても優しく接してくれているからね・・・

 みんな寂しい人たちなんだよ。

 誰が悪いってわけじゃないんだけどね・・・」


姪っ子と姉も実際、通じない部分があると言う。

同性の親子ってそういうところがあるんじゃないかなって私は思う。


私も母とはずっと合わないと思ってきたから。


同性には厳しい目でみてしまうところがあるんじゃなかろうか・・・


そうやって、姪っ子といろんな話しをしていると母がやってきた。

一瞬緊張がはしる。


「あんたら~、何、してんのよっ!」


「いや、なにもしてないよ~。」


ふんっ!という顔をして戻っていった。

何を企んでいるんだ?!

そう言いたかったようだ。


その日の夕方、母は微熱が出た。

少々体調が悪いと、もうひとりの母は出てこない。

体調が良くなると別の人格のようになってしまう母。


恐ろしい形相の母を見るのはイヤだ。


だけど苦しんでいるときの母もかわいそうになる。


何を言われても気にしなければいいのだ。

特にその暴言は私にむけられている。


せめて子どもや夫には言わないで欲しい。


夜になって熱が下がって、何かを食べたくなったと言ってやってきた。

その時は素直になっていた。


「あんまり今、無理して動いちゃだめだよ。

 すぐ熱がでちゃうからね・・・」

「そうか・・・」

しおらしくなっている。


そして食べ終わってまた床についた。


もともと被害妄想の気はある人だ。


それが極端になってきている。


父の認知症とは全然ちがう。


父は誰にでもかわいがられる。


かわいい風になっていった。

なんで、こんなに対照的なのか?!


気が合わなくていつもケンカしてたふたり。


でも病気の時期も重なった。

まあ、父の場合は何十年も育てていた癌だと思う。


母は数ヶ月前の検査では何の異常がなかったのに一気に進行してしまったらしい。

のんびりしている父とせっかちな母。


病気にまであらわれちゃうわけ?!



母は負けず嫌い。


父より先に逝ってしうのではないかと思ってしまう。


わからないが・・・


母の余命、主治医の診断からいくと1ヶ月ないかも・・・


未だに信じられないでいる。


だって、母は歩いたり食べたりしているのに・・・

来週は内科の診察がある。


どうなっているんだろうか・・・


そして、どうなっていくのか・・・



考えても分からないこと。


できることをするだけだ。


それしかないよね・・・












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最終更新日  2009年03月06日 13時34分04秒
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