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おきらく主婦のたわごと

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2009年05月07日
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テーマ:たわごと(26889)
カテゴリ:カテゴリ未分類
父の葬儀が終わって一週間が経とうとしている。


手抜かりがあって当然!


開きなおっていた私たちだった。


亡くなった直後、親戚の連絡先もわからないという情けない状況。


父の姉である伯母にお任せ状態。


伯母も80歳と高齢なので記憶力や判断力はあやしい。


親戚が少ないとタカをくくっていたので気楽になっていた私と姉。


それが新聞でお悔やみを知って我が家まで足を運んでくださった人もいた。


病院で亡くなった父は実家ではなく現在の我が家まで遺体を運んだ。


これが、あとあとおさがわせの原因になろうとは・・・


実家のお向かいのおばちゃんんに事情を話してあった。


実家経由我が家となった人たちには申しわけないことをしてしまった。



お通夜も葬儀もなんだかバタバタで、足を運んでくださる人は夫や義兄の知り合いが多く、


私も姉も


誰誰???


なんて目で合図状態。


悲しい場所のはずが、いけないことにお笑いムードになってしまっていた。


きっと、不謹慎に思う人も多かったであろう。


父の遺影を見ると許されるような気がしてならない。


ニッコリ笑っている父。


その写真を選んだのは自分たちだ。


大好きな私の夫といっしょに写したものだった。


父の膝の中には目の中に入れてもいたくなかった赤ん坊の長男がいた。


この状況が父にとって嬉しくないはずがなかった。


最高の日の写真だったと言えよう。


顔をクシャクシャにして笑っている父の姿。


葬儀の日は私の結婚記念日であった。


爺ちゃん、ウケをねらったね?!


夫が父の養子となった日である。


父にとっては嬉しい日。


今にも


「よく来てくれたね!」


そう言っているように見えた。

笑っている写真なんて・・・


そう言われる人もあるだろう。


きっと知っている人なら


ああ~そうそう、そんな人だった~


そう言ってくれると思うのだ。


1年以上も寝たり起きたりの生活で外を出歩く事なんてなかった父。


今頃、身体も楽になっているだろうと思う。




子ども達は父の最後に立ち会えなかったことを後悔している。


「どうして起こしてくれなかったの!」


ほんとだね・・・


私も後悔だよ。


起きなかったから救急車で病院まで行っちゃって・・・


朝、帰ってきて


「爺ちゃん、死んだよ・・・」


ふたりとも目から涙があふれてた。


次男は爺ちゃんの顔をみるのが嫌だとすねた。


信じたくなかったんだよね・・・


長男は葬儀の日までボロボロ泣いた。


きっと、爺ちゃんは喜んでくれてるよ。。。


通夜、葬儀の間、気になっていたのは母のこと。


母も連休中がヤマだと言われていた。


いつ病院から連絡が入るかとドキドキしていたが、何とかもってくれた。


でも今の母はただつらく息をしているだけの状態である。


はやく楽になりなよ・・・・


爺ちゃんは一足先に楽になったよ・・・


冷たいようだが、これ以上がんばれなどとは言えない。


もう十分だよ。。。


尿がでにくくなって・・・


血圧が低くなっても母はがんばっている。


「まんじゅうを・・・


 パーマが・・・


 ぞうりを・・・」


父の葬儀にでたかったのだろうか・・・


1日でも父より長く生きたかった母の願いは叶った。


でも現在の母はそれを理解しているとは思えない。


お腹や背中に水がたまっている。


痛みを訴える母。


さするくらいしか私にはできない。

余命2カ月と言われたけど、もう3カ月経ったよ。


もういいんだよ・・・何度口にしたことか。



本人がその気にならないのでこればかりは仕方ない。


ただ見守ることしか出来ない。


父の遺影にむかってひとりで話しかける自分がいる


正直、寂しいのである。


笑っているあなたは何でも許してくれそうで・・・


私はいつも好き勝手言ってしまう。


ほんの少しだったけど、一緒に暮らせて良い時を過ごせた。


こらえ性のない娘なので父は頃合いをみて逝ってしまったのではなかろうか・・・



「もう少し長引くと、あいつに虐待されるかも~。」


なんて笑いながら言いそうである。


最後まで文句ひとつ言わずいてくれた。


人の良いところを見つけてほめた。


その存在がすばらしいのだと言った。


後悔することもなかった。


心配することもなく、いつも今を楽しんで生きていた。


シンプルな人だった。


忘れていた何かを思い出させてくれた父だった。


身体がボロボロになっていても、苦しいとも言わずだまって耐えていたのだと思う。


父の肺は片方はまるでだめ。


もうひとつも半分くらいやられていた。

どんなに苦しかったであろう。。。


なのにいつも感謝して遠慮して・・・・



地位も名誉もなかったけど・・・


私にとっては自慢の父である。









あなたのように生きられたらと心の底から願う。



母もそのうち逝くからね。


あなたが一番気にしていた人でしょう。



また、よろしくね。



私ももう少ししたら逝くのでね。。。


あなたに少しでも近づけるようにがんばるね。




ありがとう。












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最終更新日  2009年05月07日 16時39分18秒
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