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おきらく主婦のたわごと

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2009年05月14日
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テーマ:癌(3518)
カテゴリ:カテゴリ未分類
13日午後11時40分母の呼吸が止まった。


その時、私だけがそこにいた。


夕方までは姉も姪もうちの家族もいたのに・・・


前日は姉と姪っ子が泊まった。


私も夜中までいて・・・


危ないかもしれないと言われて出張先の東京からとんぼ返りして夫が帰ってきた。


その日、母はつらそうながらもがんばった。

夫、明日でも良かった?!


そんな気もしていた。


次の日、日中姉がずっと付き添ってくれていた。


段々つらそうになってると姉からのメールがあったが何とも言えない状態。


尿が全くでなくなって2日たつのでいつ何時とも言われてはいたが母は思いのほかがんばっていた。


なんで、そんなにがんばるの・・・・


みているのがつらかった。


みんながそう思っていたはず・・・


母のお気に入りの弟に声をかけないわけにもいかなくなっていた。



「がんばれ!!」


やっぱりそう言うか・・・


母、私たちと実の弟の言葉で悩んでいるのではなかろうか・・・



その日の夕方。


私はひとりで病室にいた。


姉は前日もいてくれたので帰るようにうながした。


姉は丸一日病院で過ごしたことで満足していたようだった。


「お前もいい加減に帰ればいいよ。」


「うん、少しだけいるよ。何かあったら連絡する。」


痰がからんでいる母は呼吸の度にうがいをしているような音がする。


痰をとってくれるのが見えるのだがどす黒い血のようなものが出ている。


みていられない・・・


消灯の時間になって、なんとなく帰りそびれてしまった。


もう少し・・・そう思っている間にも離れることができなくなった。


夜中の病院は割とうるさいのだと感じた。


つらくて廊下中に響き渡るような声が聞こえてくる。


「おかーさん、おかーさん。」


どこかのおばさんが叫んでいる。


眠れもせずに横になって身体を休ませていた。



10時か・・・

12時くらいまでいようかなと思っていた。




ん?!


あれ・・・


父の呼吸が止まって知り合いの男の子が馬乗りになって心臓マッサージをしようとしてる?!


身体の大きいその子が父のあばら骨を折るのではないかと心配になった。


「やめてよ!そっとして!!」


はっとして目が開いた。夢だった。なんと生々しい夢か・・・・


母の呼吸が静か?!

モニターの血圧が50を切った。


これは・・・


急いで看護師さんを呼ぶが驚くふうでもない。


これってたいしたことでもない?!

それまで上が60~70と低めではあったが50をきっているのに・・・


たいしたことではないの?


姉に一応知らせた。


病院にすぐむかうと連絡がきた。


夫は爆睡しているのか電話にでない。


胸騒ぎがした。


とても小さい呼吸に不安をおぼえた。


「おむつかえますね~。」


ここ数日ははぐっても何もでていなかったのだが、看護師さんがギョッとしていた。


「大量にうんちがでてる!血もまじってる!」


父も亡くなる数日前に大量のウンチが出た。


近いんだ!!


とっさにそう思った。

オムツ替えをしようとして身体を動かした瞬間、鼻血が吹き出た。


そこで看護師さん二人が慌てた。


「hossyさん、家族をよんでください!」



次の瞬間には母の呼吸が止まった。


みんな間に合わなかった・・・・


私しかいないのに・・・・



前の日はみんないてくれたのに・・・


もっと早くみんなに声をかけていれば・・・・



姉と義兄、夫、子ども達、伯父、叔母夫婦がやってきた。


なんでみんながいるときに逝ってくれなかったの・・・



重すぎるよ・・・・



私を憎んでいただろうに。


家で療養していた父にかかりっきりだった私。

病院にいた母は看護師さん任せだった。


たまに顔をだせば怖い顔をして攻撃してくるし。


父が亡くなっても病院に行く足取りは重かった。


父が亡くなっても病院で付き添う時間も短かった私。


一番さみしがった時期に父をひとりで置いておけなくて家に急いで帰っていた。


父が亡くなった頃には誰が誰なのか分からなくなっていた。


ただ朦朧としている母の姿をみるのがつらかった。


私は最後まで母から逃げていたように思う。


やさしくしてあげられなかった。


本当に私に攻撃してくる母にやさしくできなかった。



無理だった。


眠っている母をなでているのが精一杯だった。


ごめんね。



父が亡くなった時の気持ちとは違う何かがある。


後悔するのが分かっていても母によくしてあげられなかった。


いつも私を試しているようにしか思えなかった。


認知症になって・・・


私に殺されると姉に報告したり、こんなことを言われてこんなこともされたと姉に報告していたことを知って母を憎いとさえ思った。


病気でそうなったと分かっていても優しくできなかった。


病院で必要なモノを届けて顔をちょっと出すのが精一杯だった。


寂しい思いをさせた・・・



こんな私を母は許してくるだろうか。



尿がでなくなっても点滴を打ち続けていた母の身体はむくんでひどいものだった。


小さな顔が大きくなって・・・


いつも白髪姿なんか見せなかった母。


生え際が真っ白だった。


見た目を気にしていた母だけにその姿が痛々しい。


一晩たった母の遺体から薬液がでてくる。


鼻からがすごい。


白い着物の襟が黄色くなった。


どんなに苦しかったろう・・・



がんばりすぎだよ。


父の葬儀が5月1日だった。


母は5月16日。


父より後に逝きたかったんだろう・・・


医師が信じられないとばかりに言っていた。


父の葬儀の頃、危ないかもしれないという知らせがあった。


そこからがんばった。


最後のがんばりをみせてもらった。


「いつも口ばかりでがまんできない!」


姉は母のことをいつもそう言っていた。



いやいや・・・


がんばったがんばった。


底力をみせられたよ。



「どうや!すごかったやろ!」


自慢げな母の姿が目に浮かぶ。



そして母の最後の少し前にみた父の夢。


知らせてくれたんだね。



私しか側にいなくてよかったのか・・・・



朦朧とし出した頃母の枕元で


「ありがとね・・・」


そう言うのが精一杯だった。


そんな姿にならないと言えない言葉だった。


いつも私は遅いんだよね・・・



言葉がかえってこなくなってよく母に話しかけていた。


愚かだね・・・


母からの攻撃の言葉がないと分かって話しかけていた私はずるい人間なのだ。


私は憎んではいない。


母が少しでも幸せな人生だったと言えているならそれでいいと思う。


今頃楽になっているんだろう。



「こんなに楽なら早く来ればよかったわ~。」


そんなことを言っていないだろうか・・・



「いろんな愛のムチを与えたけど、あんたはだめだったね~。」



そう言っているかもしれない。



母は私の人生の教師だった。


そのことは忘れない。


深い愛だったのだろうか・・・



少し私には重かったのかもしれない。


今も両親がいなくなったことが信じられない。



肉体が存在した頃、あなた達の存在を遠く感じていた。


今、何かがひとつになったような気がする。



昔、寂しかった。


孤独を感じていた。

ずっと孤独だった。



あの頃の自分はもういない。



この1年本当に幸せだった。


本当はずっと幸せだったんだ。



気がついたよ。





今日はお通夜。

明日は葬儀。

そして明後日はこどもの運動会。




切り替えが大変だ・・・・!Σ( ̄□ ̄汗…)


























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最終更新日  2009年05月15日 05時37分48秒
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