|
カテゴリ:今は亡き父の話
よく友達から相談される。
子どものこと、家族の悩みなどなど。 決まって言うのは 「あんまり心配しないで。」と・・・ 昔から父が言っていた。 「心配するな。時が解決してくれる。」 どんなときも動揺しない人だった。 ピンチの時もだまって時が過ぎるのを待っていた。 後悔している姿も見たことはなかった。 父は過去も振り返らず、未来を夢見るようなこともなかった。 今をそこそこ楽しく生きていた。 お金がないならないように楽しむ。 そんなことができる人だった。 現実を受け入れていた。 自然が好きだった。 自分の山をもっていた。暇があればそこにいた。 よく一服していた父の姿を思い出す。 父も自然の一部のようだった。 そこにしか生きられない人だった。 頑固だったけど、ああいう生き方が一番幸せだと思う。 不便な生活の中で楽しんで生きる。 楽しかったよね・・・ よかったね。 父の背中におぶってもらうことを楽しみしていた自分を思い出す。 その時から私はすでに幸せだった。 なのにそれが見えなくなっていった。 今また見えてきた。 足りないものを探し続けていたけど、亡くして気がついた。 「よう分かったか?」 父の声が聞こえてきそうだ。 ようわかった。 だから人に伝えるよ。 「心配しないで・・・」と。 ありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|