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カテゴリ:リコーダー
(申し訳ありませんが、音が小さいので、ボリュームを上げて聴いて下さい。) 今日はルネサンス後期からバロック初期にかけて活躍したドイツの作曲家ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621年)の舞曲集「テルプシコーレ」の中から、「スパニョレッタ」と「クーラント」を紹介します。 このような曲を私達は「中世の舞曲」と呼んでいるのですが、リコーダー演奏に向いているので、演奏するのが楽しみな曲です。 ここ数年間はメンバーが少なくて、打楽器を入れることが出来なかったのですが、今年は人数が増えたおかげで、久々に打楽器付きで演奏出来ました。 ゆったりとした雰囲気の「スパニョレッタ」の後、鈴のシャンシャンシャンという音を挟んで、軽快な雰囲気の「クーラント1」を,太鼓のドンドンドンという音の後に「クーラント2」を演奏しています。 譜面的にはそれほど難しくはないのですが、休符がほとんどないので、大きく息を吸っている余裕がなく、「クーラント2」の後半になると、息も絶え絶えで、演奏が終わった後はみんながゲッソリとした表情に。。。。ならないように注意しました。(笑) M.プレトリウスはその当時の最も多作で最も多才な作曲家の一人と言われていて、賛美歌などの教会音楽をたくさん作曲しましたが、器楽の発展にも貢献した人で、「テルプシコーレ」という代表的な舞曲集(合奏曲集)があります。 スパニョレッタは16世紀末にイタリアで生まれた3拍子の舞曲のことですが、プレトリウスのスパニョレッタは、当時流行っていた「紡ぎ歌」の旋律から作られたもので、この「紡ぎ歌」は、イタリアの作曲家レスピーギの「シチリアーナ」という曲にも使われている有名な旋律です。 「シチリアーナ」と言えば、1999年にカゴメのアンナマンマのテレビCMに使われたリュート奏者「つのだたかし」さんの演奏を覚えている方もいらっしゃると思いますが、スパニョレッタにはあの曲と似たようなメロディが何度か出て来ます。 クーラントの方は、フランス語の「走る」と言う言葉から生まれた3拍子系の軽快で流ちょうな舞曲です。 次回は坂本九さんの最後の曲となった「心の瞳」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016/07/09 11:33:24 AM
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