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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:手のひらの宇宙
より。 金木犀の花 姫が ハンカチいっぱいに摘んできたので 「枕につめると髪に香りうつるよ」 と教えたのは、 このお話の女の子のおばあちゃんが そうしていて おばあちゃんが亡くなったあとも その子がそうしていたから。 図書館の 向かいの席で その香りにきづいた男の子と 交わされる筆談。 鉛の芯の紙を走る音と 花の気配重なって、好きな一篇^^ 金木犀は、気配かと。 ************************** 『花図鑑』 女の子たちの できれば オブラードしときたいようなココロとカラダのこと 触れるとさらっとしていながら 深いところすっと沁みこむ すとんと落ちてくる寓話みたいな数十篇は 5巻仕立て 昔ブーケから出ていて その、2巻まで持っていたはずが・・・あれ? 結婚前にかなり整理したから、 ・・・あ--; 「これはなかなか出ないんだよ」 いいの? と眼鏡越しに念を押した古本屋のご主人の目 甦った。 10代のころ ハハがこの本に出会いたかったころの 姫に贈りたい と今頃気づくんだからなぁ (清原なつの 著/ハヤカワ文庫 2004年3月) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.13 18:57:55
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