日韓夫婦のヨロカジ日記

最近ソウルはジメジメジメジメして、クーラーのない我が家は、湿気が多くて非常に過ごしにくい。
暑くはないけど、べたべたして気持ちが不愉快な日々を過ごしている。

こんなときは、お出かけして、建物の中で涼もう！と言う、泣けてくる節約生活
そんなわけで、私の聖地である、東大門の布問屋の集まったビルに出向いた。

が、悲しいかな、あんなに密接に入り組んだ大きなビルなのに、そこはクーラーがなく、昼食時というタイミングもあり、熱々のチゲ類の蒸気も手伝い、非常に非常にモヮンとした生ぬるい空気で、余計暑い。

だけど、さすが私の聖地だけあって、暑さを忘れさせてくれるものがそこにはある。

色んな生地を見ながら、幸せになる。
テーブルクロスなど、日本でバカみたいに買いだめしたり、海外から買ってきたりしたが、ここで布をかって、チョチョイと自分で作れば、１万ウォン以下で余裕で作れる。

そう思うと、売られているテーブルクロスや、ベットカバーなど、元値を考えると、あんなに高いのが不思議で仕方なく思えてきた。

私はなぜか、貝殻チックなボタンが好きで、ボタン屋さんの前で、ウハウハ商品を選び値段をお店の人に聞いた。
すると、そのお店のアジュンマが

「オー、持って帰れ～」

と言う。
私如きの韓国語レベルで、どう聞き取っても、

「オー、持って帰れ～」

と言う。
私が「え？！」と言ってる間に、私の持ってたボタンたちを袋に入れだした。
そして、、、、、私の前から去っていった

いいの？！これでいいの？！いくら一個３００ウォンのボタンとは言え、売り物じゃん！
チリも積もれば・・・ナントカじゃないの？！
あまりの出来事に、喜びを通り越して、意味不明になってしまった（笑）
だけど、韓国大好き（笑）

そして、友達と日本語をしゃべりながら歩く私たちに、一人のおじさんが

「２人ともプサンから来たの？テグから来たの？」

と、言ってきた。日本語と慶尚道の方言は似ているとは聞いたけど、ここまでとは・・。
話のついでに、そこで布を買うことにした。

おじさん：なんで韓国語しゃべれるの～？

私：夫が韓国人だからです。

おじさん：あ～、だったら、アガシ（お嬢さん）じゃなくて、アジュンマ（オバサン）だね～

私：いや～～、アガシって呼んで下さいよ～＾＾

なんて会話・・・。
もう、市場のおばちゃんレベル・・・。ちょっと自分でも馴染みすぎだろ？！って思う・・・。
全然おもしろくもない会話を淡々と笑顔でこなせる自分の調子良さに、呆れる。

おじさんはお決まりのように、「日本男児と韓国男児はどっちがいい？」と質問してきたので、私もお決まりのように「もちろん韓国です」と、サラリと答えた。

その為か随分お得な買い物だった。
しばらく韓国に住んでいると、韓国で安い！！って思うことがなくなってきているが、さすがにここは安かった。

オバちゃんにタダで貰った貝のボタンの一つは、５００ウォンで紐を買って、ネックレスにした。
ちょっと短く切りすぎてしまったので、途中で切った紐をそのままつなぎ、コブ付きだが、それも手作りの味と言えば、そんな気もする。



まわりに散らばる、青いのも貰ったボタン。
現在、テーブルセンターに付けようか悩み中。

明るいようで、実は根暗な私にとって、東大門（またの名を EAST BIG GATE）は、日常から開放される素敵な空間だ。

ただ、夏はクーラーを入れたほうがいいかと・・・。