思い出の映画 2
今日は、夜寝る前にぼ~っと見るための番組として、金曜ロードショーの「メジャーリーグ」を録画しておいた。「探偵ナイトスクープ」が終わる0:20ころから見始めた。まあ、内容は大リーグを題材にした、単純明快な娯楽映画だ。 この映画は、劇場でも見た。確か、ウメダピカデリーだったのではないだろうか。昔は、今のように株主優待券がなかったので、たまに、新聞屋さんや保険屋さんなどにもらう招待券が映画へ行くきっかけで、期限ギリギリに、ある友人と一緒に行ったのであった。(有料で映画に行ったのは、ここ20年で二回しかないw) この映画を見ると、いつも、その友人のことを思い出す。以前「麻雀放浪記」のときの日記(4月21日)にも登場した、親友のS氏だ。この映画には、彼と男二人で行ったのだ。17歳のとき、麻雀を通じて知り合い、24歳まで、何度も何度も同じ卓で戦い続けてきた。旅行も、バイトも、メシを食うのも、いつも一緒に過ごした。 この映画の招待券は、二枚あり、最初、僕はS氏とその彼女にあげようとしていた。しかし、急遽、彼女がバイトが入り、じゃあ男二人で見に行こか、となったのだ。映画の後、二人で彼女をバイト先まで迎えに行き、彼の車で僕は家に送ってもらった。彼らは、その後、どこかへ行った。彼女のいない僕は、うらやましいの~とか思いながら見送ったものだ。そういう楽しい日々が続いた。あの日までは・・。 前にも書いたが、S氏は、24歳のとき、バイト先の雀荘の火災で亡くなった。過去のことを、ふりかえってもしかたないのかもしれないが、あいつが生きていれば・・とは、今でもよく考える。きっと、今でも一緒に麻雀を打っているのだろう。それとも、あの時の彼女と結婚して、子煩悩なパパになっているのかもしれない。メッセンジャーに登録しあって「明日、打とうか?」とか言い合っていたのかもしれない。 普段はふざけて、へらへらしているが、友人に悩みがあるときや、困った事態が起こったときなどは、引き締まった顔をして真剣に応対してくれた。本当に、人生の中でも、得難い親友であった。彼の好きなヤクマンは、国士無双だ。公式戦(第二期学生最高位戦)でもあがったことがある。国士無双とは、中国の故事で「国に二人といない豪傑」という意味だが、僕にとって彼は、国に二人といない、いいやつだった。 たまには、夢に中にでも出てきてくれ。そして、一緒に楽しく打(ぶ)とうや。