おっさんの遊びとは?(2)
そんな僕が、今、マージャンを打つのが怖くなっている。今年は、1月に2回、2月に4回、その後5月に1回、と半年で7回だけしか打っていない。1回当たりの平均時間も短くなっている。4時間くらいしたら飽きてくるし、負け始める。今のところ5勝3敗で、少しだけプラスだが、前回がひどかった。 ほとんど負けたことのない、いわゆる格下相手に完敗。余裕をこいて対局前の食事も全部おごっていたため持ち金が足りなくなった。駐車場代を出してもらって事なきを得たが、攻めまくる若者の前に、全く手にならないおっさんがいた。 「またリベンジせなあかんな。」と笑顔で別れたが、心中穏やかではなかった。別に手を抜いたわけでもないし、相手の実力がいつのまにか僕を凌駕(りょうが)していたわけでもない。 全く手が入らないのだ。突っ張っても、オリにまわっても放銃(=相手にあがらせ点数を与えること、フリコミとも言う)することが多かった。すべての歯車が噛み合わない。負けるときの典型的なパターンではあるが、その日は「人間としての運の無さ」を感じて怖かった。 それ以来、牌を見るのが怖い。まずは友達と打ったりして、心のリハビリをしていけば、またフリーでも打てるかもしれないし、もう一生牌を握れないかもしれない。