『ふる』西加奈子
最近なぜか選んでしまう不思議系小説。最近というか2016年に購入したっきり読んでなかったです。買った日付近のJRの切符の領収書がはさんでありました。何冊もいっぺんに買うからふと出てきて読んでないなって言って読みました。面白かったので先週の中野までの2往復と昨日電車に乗っていたら読み切りました。不思議な事象と日常生活の繊細な描写が話の展開のリアリティを高めます。主人公が良い子(普通の子なんですけどね)で好きになってしまうんですよね。あとがきまで読んだらやっぱりなんか仏教の本を執筆の時たくさん読んでいたとか。主人公の女の子の仕事とか取材とかして調べるのかなあ?最終的にそれと祖母を結び付けているのはびっくり。ふんわり、不思議な、なんか深いそんな作品でした。著者の書きたかったことをくみ取れたのかどうだかわかんないですが、読み終わったとき感動しました。たぶん、ここ2年くらいで一番読書後、感動というか気持ちの高まった作品でした。もっと早く読めばよかったのか?今だからよかったのか?その辺もよくわからないですが良かったです。