カレッジの友人にすすめられて、金城一紀という作家の小説を読んだ。
久しぶりに読む小説。活字を追う時間の何と贅沢なこと!
小説は、作者と自分との間が一対一で、距離感がないのがいい。
映像と違って、自分で場面を想像し、つくりあげるおもしろさもある。
読みながら、心が弾んでくるのが分かる。
(私の前世は、修道女だったと教えてくれたスピリチュアリストの方がいた。
さぞかし熱心に聖書を読む女だったことだろう・・・・・)。
小説を読んでも、生きていくためには何の役にも立たない。時間の無駄遣いだ。
(本当はそうじゃないのだが・・・・。)
高校生の頃、そう気づいてからは、全く読まなくなってしまった。
それからは、ハウツーものばかり。
しかしこの作家を紹介されたことがきっかけで、また小説を読んでみようかと思い始めた!
興味があるのは、男性作家の小説。
男性の視点はおもしろいからだ。特に女性を描くときの視点が、
女性が女性を見るときとゼンゼン違っていておもしろい。
女の人が出てくると、ストーリーが突然めちゃくちゃな方向に急展開したり、
ヒロインが物語のキーワードを握っていることが多いのも共通している。
今回読んだのは「GO]というある意味、金城一紀の原点ともいえる作品。
最新作の「映画篇」も、読むのが楽しみだ。
7年経って、この作家がどんなふうに変わっているのか?
友人よ、また小説を読むきっかけをくれてありがとう!