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ぱすのひみつ日記

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2003.06.24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
子供のころ、梅雨になるといつも公園に子猫が捨てられていた。
か細い声が学校帰りの耳に響くのだ。
友達と一匹ずつ家に連れて帰る。
大抵は
「早く、もといたところに捨てて来なさい!」
と怒られて、泣きながら子猫と一緒に彷徨うのだ。
なんとかダンボールを見つけ、公園の木の陰に家を作り、ごめんねと言って日が暮れるまで抱いている。
ほんのつかの間のことだけれど、暖かいので子猫ものどを鳴らす。
けれど、そんな風にされれば、どうしても別れがつらくなる。

そうして、毎日学校の帰りに給食の残りを持って公園に通うのだけれど、ほんの数日で彼女は消えてしまうのだ。
子供だった私は、自分をおいて猫がどこかへ行ってしまったのだと思って取り残された寂しさと幾日かすごした。

今思うに、1割弱の確率で野良として生き延び、1割弱の確率でどこかの家庭で幸せな猫ライフを送り、1割弱の確率で拾われてまた捨てられて、7割よりもずっと高い確立で子猫は死んでいたのだろう。
誰にも看取られることなく。
冷たく、硬くなるのだ。

今日も道端で子猫が轢かれて死んでいた。
時折、「自然に帰してやるんだから」などとふざけたことを言う大人がいる。
そうして、コンクリートとアスファルトの大自然の中で子猫たちは死んでいくのだ。
そもそも、犬も猫も野生種ではないのだ。
ともすれば、病気になったからと言って猫や犬を捨てる人もいる。「かわいそうだから、放してやる」のだという。

結局のところ、私が公園に「捨てた」猫も、栄養失調か交通事故で死んでしまったのだろう。

今なら、家に連れ帰って雨に濡れない日々を過ごさせてあげられるけれど、失われてしまった命はもう元には戻らない。

もう、誰も冷たい雨の日に猫を捨てませんように。
子猫が冷たい雨の中で死んでしまいませんように。





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Last updated  2003.06.24 20:24:40
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