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ぱすのひみつ日記

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2003.07.28
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それは大変に良く晴れた気持ちのよい昼下がりのことでございました(岸田今日子/大奥調)。
洗濯物を干しにベランダへ出ていると、ぽるにゃが足元でごろごろとでんぐり返りをしておりました。
ぱすにゃはというと、日当たりの良い温まったコンクリートの上でうつらうつらと大また開きで居眠り。
なんと長閑な昼下がりでしょう(劇的!ビフォー・アフター風)!!

そこへ、携帯電話に兄からの着信が!
普段は出ない(ここで家族関係が窺い知れる?)のですが、庭の工事を頼んでいたため、仕方なく電話に出て、庭に降り工事の打ち合わせをしていたときのことです。

私:「えー?だからさぁ、要らないって言ってるんじゃん。1日でやってよ。面倒くさいからさぁ」
兄:「おめぇ、そんな冷たいこと言うなよぉ、せっかく兄ちゃんが買ってやったのにさぁ」

庭に植えるヤマボウシをめぐっての話です。ちなみにうちの庭は一坪しかありません。私の植えたいエゴノキを含め庭木を二本植えるなんて無理な話。
ちなみに買ってくれたのは父で、兄ではないことは明白です。この兄ですが、庭工事の数日後腎臓結石でかなり痛い思いをしたようです。

さて、兄の悪口はどうでもいいのですが、この時、頭上がにわかに騒がしくなりました。

「ガァーーー!カウワァーー!!ガガガ!!」

そう、カラスです。
まだ売れていない隣の家の屋根にカラスがよく飛んで来ていました。

この家、売出価格4LDKが3980万円のところ、3ヶ月売れなくて、とうとう2980万円になっていました。
家の値段なんてあってないようなもんですな。
こういう物件は広告には載りません。なぜなら、「訳なし」格安物件だからです。
あ、住宅販売事情はさておき。

カラスの鳴き声に混じってなんだかがたがたと騒がしい音が混じっています。

「ガタン、ガタガタ、ゴトゴト」

瓦が落ちてくるのではないかと、上を見上げた時に、青い空と白い雲、隣の家の屋根の白い雨どいという風景に混じってなにやら奇妙なものが見えます。

なんとそれは、灰色の巨大な毛虫だったのです(再度、劇的!ビフォー・アフター風)!!

いえ、そう思いたかったのですが、隣の家の屋根からぶら下がっている、それはどうやらぱすのしっぽではありませんか!?
私は口をあけたまま握り締めた携帯を無意識に切り、二回に駆け上がりました。

間違いだよな~~~~~~~~~~~

どうにも信じたくない光景に出くわしたときに、人は誰しもそう思うものです(かね?)。
かくして2階のベランダにたどり着くと…

あおこで私の目に飛び込んできたものは、ヤモリちゃんのように隣の屋根瓦にへばりつくぱすにゃの姿でした。
彼の良そうに反して爪が立たなかったため、ぽってりとした腹で体を支えている模様です。

思わず目をそらした先で、ぽるにゃはあいかわらずごろんごろんと長閑に遊んでいます。

やばい。
ものすごくやばい。

どうしよう~消防車を呼ぶか?
いや、もたないだろう??

だんなに電話しよう!
いや、なんの解決にもならないっ!!

何か、長いもの!
そうだ、長いもの!!

折りしもそこには洗濯物干しの竿がっ!!

あるけど、なんの約にも立たないでしょうね?
ベランダと隣の家の屋根までの距離は約120cm。
腕は届かない。

いや、ぱすさえその気になって強力してさえくれれば…TT
でも、こんなときに絶対に強力してくれないのが猫ですな。

ふっと、目に付いたのはアイロン台(というか板ね)!!
おくさん、ナイス目の付け所がシャープだわ!!

おもむろにアイロン板を向こうの屋根の雨どいのところまで渡すと、ちょうどぱすの足元に。
ナイスおくさん!!
なんとかイケソウだ!!

「ぱす、早くこっちに戻って。ぱす、ぱーーーーーーーーーーす!!」

足元にアイロン板が来て安心した我が馬鹿猫ちゃん。
そうっと動けばニクキュウがうまく瓦のザラザラを捕らえてくれることが解ったらしく、屋根の上で立ち上がった。

ぴーーーッと伸ばした無筋肉腕にアイロン台の重さはきつく、二の腕の贅肉がぷるぷると揺れだした。

「ぱーーす、馬鹿猫!!早くこっち来なさい!!危ないってば」

“近所の人から見たら危ないのはワタシだろうな、猫見えないし…”とこころの片隅で冷静に評しつつ、こらえる。

ぱすはようやくこっちを向いてそうっとアイロン板に近寄ってきた。
そろりと、板に振れてみる。

ぶるぶるぶる。

アイロン板に腕の震えが伝わっているのが気に入らないらしい。
すぐにアイロン板にかけた手(足?)を離した。

そして、ものすごく嫌な顔をした。
それは、ちょっと上目遣いで私を疑うような目だ。

イマドキ風に私の心情を表現するなら、「ムカツクぅ~」。
ちくしょうっ(ところで、畜生というのは動物に対する差別用語なのか?)!!

ここで、わたしは考えた。

「恋は駆け引きだ!!」

わざと板を外して一呼吸おいた。
ぱすとのにらみ合いだ。

“解ったか?こんど載らなかったら、もう知らんぞ!?”

そして、最後の切り札、カルカンパウチの「マグロとアジ」を用意し、もうイヤ~ンと嘆く腕を激励してアイロン板を延ばした。

「ぱーーーーーーーーーーす!!」
片手でアイロン板を支え、片手でパウチの袋でアイロン板を叩く。

「ごはんにゃ!!」
足元でぽるがふくらはぎに頭突きっ!
何をすんねん!?

やっとぱすがアイロン板に体重をかけた。
アイロン板の端にそうッと載る。
やがて全体重がアイロン板に乗った。

皆さん覚えていますか。
ぱすの体重は5.2キロです。
5キロの米袋をアイロン板の端に載せて、それをお茶をいただくように指先だけで支えていることを想像して下さいな。

そして、あろうことか、やつはそこで…

「フゥッ…」
と節目がちにため息をつき、ヤレヤレと言ったていで香箱を組みやがったのだ、のだのだのだ!
どうして香箱か!?
5.2kgの香箱!?
だれがそんな猫に育てたよ!?
ああ、きっとだんなさんが甘やかした所為なんだな(こうして夫婦は互いの責任を…)。


「まじかよ…」
“ははは。おくさんぴんちだ。
うではブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブル

片足を洗濯物干しの根元にかけて、体をぐっと乗り出した。
「ぱす、ぱす、ぱすぅぅぅ~!!お前、強力しろよ!?」

ぱすのわきの下になんとか左手の親指が入った。

もう、いちかばちかだ。
脱臼ぐらいは許してもらおう。
もう表面の布も破れて十分お役目を果たしたアイロン板は落ちてもイイコトにしよう。
幸い下は庭だし(泥土だけどね)。

ぐいっとぱすの体を引き寄せると同時にアイロン台を離し、右手もぱすの体をキャッチ!!

オマエナー
なんで力抜いてるんだよ~
タコのように力を抜いてだらーんと伸びた身体。
「早くメシよこせ」
といわんばかりの目。

思わず落としちゃおうかと思ったけど、ぱすは無事我が家に戻って来たのでした。

もう、ベランダ出入り禁止です。
一度やったことは二度と辞めない性格ですからね。

ああ、アイロン板を心配してくれているみなさん。
雨どいと屋根瓦に挟まって、びよよーんと揺れながらも無事に回収できました。
隣の家の雪止めがちょっと曲がってしまったことは内緒にして下さいね。


そんなパスカル王子です。
TPO
TPOについて、学ばなければなりません。





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Last updated  2003.07.28 10:18:33
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