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ポール・ギャリコの本を読むのは久しぶり。
この前に読んだのは『マチルダ』でした。 最初に読んだのは『ジェニィ』。 今回のタイトル『トマシーナ』は猫の名前。 トマシーナは『ジェニィ』のジェニィの子孫という設定になっています。 トマシーナが住んでいる家の主は偏屈で動物に全く愛情を持っていない獣医。そしてトマシーナはその愛娘の可愛がっている猫です。 物語は、この獣医院の待合い室から始まります。 ぜんそくの老犬、疥癬のテリア、足の具合の悪いカエル、耳の病気らしき猫、食べ過ぎの肥満犬、香水のにおいをぷんぷんさせた犬。 たしかに、どこにでもいる不幸な動物たちです。 わたしもときどき、太りすぎて歩くのもおっくうそうなラブラドールにすれ違い、「飼い主さんがもう少し食事と運動に気を配ってあげたらいいのに」なんて思うこともあり、偏屈マクデューイ氏の噴飯も解らないでもないのです。 でも、病気だからといってすぐに安楽死はTT。 少しでも長く生きて欲しいと思うのは人間(飼い主)のエゴでしょうか? まだ読み始めたばかりなのですが、しょっぱなから我が愛猫の老後を思い描いて悲しゅうなってしまいました。 人間のみならず、猫も犬も老いてやがては死にゆくもの。 解ってはいるのですが、最後まで安心して眠りにつくことのできるニャン生をおくらせてあげたいものです。 そして、やはり自分の腕の中で最後は看取ってあげたいと強く思います。 ポールギャリコの作品は、さらっとしていて、でもいつもどこか悲しい感じがします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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