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テーマ:映画館で観た映画(8533)
カテゴリ:映画
レオナルド・ディカプリオが自らマーティン・スコセッシ監督の元に持ち込んみ、映画化した『アビエイター』を観て来ました。
久しぶりにいい映画を観たなーと思います。 『面白い』映画は数々あれど、終わったあとに立ち上がって拍手したくなる映画はひさしぶりです。 ハワード・ヒューズという実在した人物の物語で、作中には同時代に生きた有名な女優や政治家なども出てきます。 前半までは飛行機好きのための映画なのかなー?とか思いながら観ていましたが、後半に入ると、ハワード・ヒューズという伝説のヒーローの苦悩や心と体を切り裂かれるような殺伐とした怒りや苦痛に飲み込まれます。 ハワード・ヒューズの精神が極端に揺れ動くエキセントリックな生き様をレオナルド・ディカプリオが見事に演じていました。 非常に不安定な人間の魂を目の前に曝され、観てはいけない他人の人生の裏側を観てしまったという罪悪感すら感じてしまいました。 満たされない心のままに生き、周りからは深く広く愛され且つ憎まれた時代の寵児の、寂しさと彼を取りまく友人や恋人、ライバルの人間関係は決して複雑なものではなく、むしろ解り易いくらいに単純です。それゆえに個々の登場人物が非常に魅力的に描かれていて、ハワード・ヒューズの奇行だけを追う私小説まがいの映画にならずに済んだのではないかと思います。 もちろん、飛行機もすばらしかったです。 私はふうわりと飛ぶ複葉機が好きなので、新型のピカピカマシンにはあまり興味がありませんでしたが、観ている間はハワードの飛行機への狂ったような愛情に引きずられるように前のめりで観てしまいました。 映画の見方は人それぞれで評価もまたしかり、ですが、他人の悪評に惑わされずに観たいと思った映画は絶対観るべし!!と思った一本でした。 音楽もGOODでしたよ。 ちなみにこれも、レイトショーで1200円で観たのですが、3時間近くの長編でこれだけのクオリティのものが1200円で観られるなんて本当にお特です。ありがとうTOHOシネマズ様。 ああ、映画っていいですねえ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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