イタリア人の★ごめんなさい★
日本へチョッと高価な物を送らねばならぬ用が出来たので、郵便局へ出向く馬鹿旦那にインフォメーションを頼んだ馬鹿旦那が聞いてきたところによると商品価格が記載された書類持参で、尚且つ1000円ほどの保険料を払えば、万が一紛失した際には全額弁償してくれるとの事1000円くらいで安心が買えるなら安いものだと、伝票片手で荷造りして郵便局へ向かった山ン中の郵便局には珍しく、何故かその日は行列が出来ており、待つ事25分やっとPa~の番が着たので「すいませ~ん! 保険付きで、日本へ書留郵便お願いしま~~~す!」と元気よくお願いした局員の太っちょおばさんが、ナニやらブツブツ文句を言いながら棚を物色一冊の帳面を取り出す【保険付き郵便】「すいませ~ん! 書留郵便で保険を付けたいのですが・・・」「そんなモンはありません 書留は書留、保険付きは保険付きなの!!!」「アッそうですか・・・ 旦那が聞いた局長の話では、ちんたらかんたら●△■※○▲□・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」と一生懸命Pa~話をしているのだが、太っちょおばさんな全然聞いていない「17,35ユーロです!」「エッ!?随分安いんですねぇ・・・ 局長の話では、ちんたらかんたら●△■※○▲□・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」「あ~た!安い方がイイんじゃな~いのぉ!?」「はぁ・・・そりゃまぁそうですが・・・ しかしぃ・・・ 補償はチャンとしてくれるんでしょうかぁ?」「その為の保険付き郵便よ~~~ぉ!」太っちょおばさんはそう言って受け取り票をポ~ンと投げてよこしたその受け取り票を見ると【内容品価格】の欄が空白であるそれもそのはず、せっかく持参した伝票もPa~右手に握ったまま、太っちょおばさんは商品価格を尋ねもしなかった「すいません・・・ 内容品価格が空白ですが、紛失した際にはどのように商品価格を証明するんでしょうか? その為に、こうやって伝票も持参したんですけど・・・」「うっさいわね、あんた! 一体全体いくらなのよ!?」「2000ユーロですけど」「エッ!?あんた馬鹿じゃないの? そんな高い額補償されないわよ!」「エッ!?それなら紛失した際の補償額は?」「100ユーロ!!!」「そんなぁ・・・ 局長の話では、ちんたらかんたら●△■※○▲□・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」「エエッイ!うっさいわね、あんた本当にもう!!! そんなガタガタ言うなら、局長が出勤してくる午後出直してヨッ!!! あんたの書留だとか保険付だとかに15分も付き合ってられないのよ!」確かに、Pa~の後ろには3人ほど、ため息つきながら並んでいたのは事実であるが、Pa~だって、前の二人のア~でもないこうでもないに25分も待ったではないか!しかし、何分礼儀正しき思いやり深きPa~、後の3人に申し訳ないと引き下がる事にした「郵便センターに電話で聞いてみますわ」Pa~怒りもあった為、その高価な郵便物をお馬鹿太っちょおばさんの元に残し帰宅したのである家に帰って少々冷静になってみると、あんなオババの元へ、ナンの預り証とかもなく高額商品を置いてきた自分が馬鹿に思えてきた早速、郵便センターに電話を入れ、こちらの要望を伝え、どのような郵便方法が適切かアドバイスを請うさすが、郵便インフォメーションセンターの受付嬢(シニョーラ)たち結局、二人のオペレーターにアドバイスを請うたのだが二人揃って的確な回答「補償額によって保険料金も変わり、2000ユーロだと保険料金12,50ユーロ、書留郵便料金とで総額27,85ユーロのご負担でございま~す!」すばらしい!!!「わたくし、さきほど近所の郵便局へ出向いたのですが、最高補償額が100ユーロとか申して、書留郵便とは異なるとか訳の解らん事言って追い払われたのでございますのよ あそこの郵便局は馬鹿揃いですわ!!!」「ホント、馬鹿ですわネ! これから又郵便局へお戻りになられたら、今我々が申し上げた事を、馬鹿に説明するようにお話あそばせ!」シニョーラの説明を書き留めた紙を握り締め、再び馬鹿郵便局へ引き返すオペレーターの進言通り「2000ユーロの補償額での保険料12,50ユーロ、書留料金15,35ユーロ、合わせて総額27,85ユーロ、日本への国際保険付書留郵便お願いしま~~~す!!!」例の太っちょおばさんは何故か反省した様子で、Pa~に一言お謝りになったのだが・・・Pa~、ま~~~ったく久し振りに聞いたイタリア人の口から出た『ごめんなさい』であった