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こんなに寒い日には、甘酒にしょうが汁を少したらして、フーフー言いながら 飲むのは、最高においしいものですね。 ここで一句・・・ 「寒い夜の 身を暖めし 甘酒や」 う~ん、我ながら上出来上出来... でもこの俳句、何かがおかしいと思いませんか? (これが分かったらスゴイ!) ...実は、俳句の世界では「甘酒」の季語は「夏」なのです。 その昔、クーラーや扇風機、冷蔵庫の類が全くなかった頃の夏は、人々にとっては、 過酷な季節で、脱水症状や熱中症で農作業中の人、または体力のないお年寄りや 子供たちの中に、命を落とす人も多くいたそうです。 酒を作る際に副産物としてできる酒かすは、米を麹菌が分解した栄養価の高い食品です。 米のでんぷん質をえさとして活動する麹菌が出すビタミンや必須アミノ酸は、体に とって欠かすことのできない重要な栄養源でした。 納豆でも同じことが言えますよね。そのまま大豆をゆがいて食べるよりも、納豆菌に よって発酵がなされたほうが、より栄養素が多く含まれていて、栄養価が高くなって いるという事実もあります。 甘酒は今で言う「滋養強壮剤」のようなものだったらしく、たくさんの人の命を 救う結果にもなりました。 その頃から今に至るまで、俳句の世界では「甘酒」の季語は、冬ではなく「夏」なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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