もう一人のお客
きのう「聖霊降臨日」の礼拝、「受洗者歓迎会」を終え、最後に母と洗礼を受けた弟を見送った。気分転換に駐車場の草取りでもしようと思い、雑草の入れ物を手にしたら、一人の見慣れない若者がたたずんでいた。普通ではない顔色、沈んだ物腰、外のベンチに一緒に座ってお話を聴いていたら、雨が降り出した。じゃあ、中で話そうか、と言って教会の中に招き、続いてお話を聴いた。お昼の残りがあったので、二人で食べることにした。一緒に食べながら「こんなこと生まれて初めて」と彼は言った。彼はまた自分の境遇を話した。その言葉が事実とすれば、こんな悲しい星の下に生まれた人間は滅多にないと思った。今度はボクが話す番となった。災いを転じて福とする道が必ずあること、今からでも遅くはない、神様がキミを愛しているから、神の愛を受けるべきことを、思わずまくし立ててしまった。そして教会の案内をして、聖書を出して、聖書の一節を一緒に読み、そこに印を付けて彼に渡した。見送るときに、妻を呼び、2人でお送りした。妻が言った「あの人の顔色、来た時と変わった」