「メサイア」を聴く
クリスマスに「メサイア」を聴いた。CD2枚組で、1枚目は昨晩、2枚目は目が覚めた夜中に聴く。聖書の言葉を歌い上げる。バッハと違い、歌詞が英語なので多少は親しみやすい。序曲のあと、独唱が、Comfort ye, Comfort ye my people と歌い始める。イザヤ書40章1節の「慰めよ、わが民を慰めよ」との聖句だ。'Comfort ye' というと東京聖書学校時代の高野忠博先生を思い出す。老いても美しいテノールで、教場で Comfort ye と歌われ君たちメサイアはこうして始まるのだよ!と嬉しそうに語られた。ボクたちは、クリスチャンクワイアの第1回メサイアコンサートにかり出されメサイアの数曲を声を張り上げて歌ったのだった。ピアノ伴奏はもちろん高野忠博先生。指導は和田健治先生だった。それとは別に、ボクたち修養生を毎年メサイア演奏会に招待してくださった篤志家があった。どんなに楽しみだったことか。CDのメサイアを寝床で聴きながら、昔のことが次々に思い出される。