過酷な状況にあっても自制心を損なわない方法
EVERNOTE に日頃お世話になっているが、時々やってくるスタッフメールに教えられる。ちょっと前に来たメールから、わたしのボログの読者の皆さんに、日頃の感謝を込めてご紹介(長文)---------------過酷な状況にあっても自制心を損なわない方法ANTHONY BARTLETT • OCTOBER 26, 2020「数奇な時代を生きられますように。」“May you live in interesting times.”これは、アーサー・C・クラークからヒラリー・クリントンまで、そうそうたる面々が引用してきたフレーズです。ここに示されているのは、人生における混乱や争いや変化は、私たちの精神面や感情面に大きな負担をかけ、他のことに集中できなくする場合があるという教訓です。お正月には 2020 年の目標を立て、中には達成するためのプランを作成した人もいるかもしれません。そんな中、未曽有の事態に見舞われ、プランの途中で挫折してしまった人たちは、頭の中に「たられば」が駆け巡り、どうすれば目標を達成できるか頭を悩ませていることでしょう。ただ、どんな状況であっても遅すぎることはありません。どんなに混乱した状況でも、朝目が覚めれば、将来の展望をリセットし、目標を再調整して挑戦するチャンスが待っています。ただし、(ここが重要なポイントですが) 成功を収めるには変化が必要です。何かを達成するためのプランを作成することに加え、マスターすべき重要なスキルがあるのです。それが、(誰にでも起こり得る) 予測不能な事態において誘惑に負けず、目標にフォーカスするための「自制心」です。自制心が重要である理由「自制心」とは、簡単に言えば、やりたいかやりたくないかにかかわらず、必要なことを必要なタイミングで行うことです。朝 5 時、布団中でゴロゴロし、二度寝してしまいたいですよね。そんなとき、「起きてジムに行け」という心の声が自制心です。また、Netflix の人気作品をダラダラ視聴したいときもありますよね。そんなとき、(アーティストやアスリート、起業家、親友など、なりたい目標が何であれ) 努力を続けるよう背中を押してくれる声が自制心です。自制心がなければ、目標が状況に左右されてしまいます。すべてが順調にいけば目標に届くかもしれませんが、少しでも摩擦が起こると諦めてしまうでしょう。作家のジム・ローンも言っているように、「自制とは目標と達成をつなぐ架け橋」であり、現時点の自分と到達したいレベルの自分をつなぐ道なのです。意志は衝動や欲望をコントロールし、誘惑に「No」を突きつけるものであるのに対し、自制心は今日の自分を昨日の自分よりも成長させるための継続的な改善を意味します。意志は短期的な目標を達成する上で効果的 (もしくは必要) ですが、自制心は人生に意志という燃料をくべ、長期的な成功(英語記事)を収めるためのエンジンになるのです。意志とは自制心を実践するものであり、この 2 つは互いを補う力とも言えます。ソーシャルメディアが仇となる人もいるでしょう (批判しているわけではありません)。その永遠に終わらない特徴から『Make Time』の著者 Jake Knapp と 『Time Dorks』の著者 John Zeratsky はソーシャルメディアを「無限プール」と呼んでいます(英語記事)。とめどなくスクロールダウンできるため、時間つぶしにはピッタリかもしれませんが、せっかく立てたプランを台無しにしてしまうこともあります。半日を無駄にする前に、自身の弱点をつかんで、正しい行いへと導き、プランを再び軌道に乗せられるようにしましょう。裏を返せば 、1 つのタスクを開始すれば集中して取り組めるということです。これを使わない手はありません! スマホを遠くに置き、机を片付けて、意義のある作業に集中するための環境を整えましょう。最後に、「失敗」という言葉について考えましょう。自分の思い通りにいかなくなったときにはモチベーションが下がるものですが、これを投げ出す言い訳にするのはやめましょう。挑戦しただけで勝ったようなものなのです。他の多くの人たちよりも目標に向かって数歩近づき、その過程で「何がうまくいかなかったか」を学んだのですから。これを踏まえて必要な変更をプランに加え、成功するまで何度もやり直しましょう。「失敗」よりも「諦め」の方がよっぼど傷つくものです。今年から得られた教訓があるとすれば、どれだけ綿密に未来のプランを練っても、あなたの未来になにが起こるかは分からないということです。ただし、最終的な目標に照準を合わせ続けて、必要に応じて道筋を変更する準備ができていれば、どんなことにも対処でき、目的地にたどり着けます。少し傷つくことがあっても、ずっと思い描いていたその場所に。--------------そうボクには最終的な目的地がある。あのかたがおられる天の門の入り口に、無事にたどり着くことだ。昨日も、今日も失敗をした。教えてくださった「自制心」を、どこに捨てていたのか。もう一度、もう一度振り返り、落とした場所まで戻って拾い上げて、さぁ明日を目指して顔を上げよう。