「聖書の誤り」今西正次郎著
ボクは好奇心の塊なので反キリスト書籍を見つけると読みたくなる。高校の図書館にあった「キリスト教暴露」ドルバック著ニーチェの「キリスト教は邪教です」など考えさせらることも多かった。今回は、今西正次郎著の上掲書今まで読んだ中で最も支離滅裂。神は妬み深く、狭量で、大量虐殺の元祖だとか神とイエスは対立し合い、互いに敵視しているとかイエスとマグダラのマリアは夫婦で、ヨハネ福音書に出てくる「愛された弟子」とは、イエスとマグダラのマリアの子だった、とかずいぶん聖書をたんねんに読んでいるようだがキリスト教を、クリスチャンを、教会を、キリスト教の歴史をひたすらにおとしめようと、外国の大使館勤めの公務の傍ら、研究を重ねた「神無き孤独な書斎」の人だったようだ。もう~うんざりして途中で放り出したくなったが、我慢して最後まで読んだ。時間を無駄にした感がある。読む人の目と心の置き所が違うと、天と地の開き以上の断絶が起こる。こういう論調が、20年以上も前に書かれていたことに驚く。あらためて気づく。聖書はクリスチャンのものだ!!