カテゴリ:キリスト教とは
ブレーズ・パスカルは1623年の生まれ。
ジョン・ウェスレーはちょうど80年後の1703年に生まれている。 この二人の相違は、パスカルはカトリック教徒であり ウェスレーは英国国教会から出ていることだろう。 しかもカトリックと英国国教会という取り合わせは この二人を近づけている。 パスカルはカトリックではあるが、当時のカトリックに挑みかかった論客でもあった。 当時、カトリックに対して立ち上がった陣営は カトリック内部の「ジャンセニズム」という信仰純化運動だった。 ウェスレーも英国の教会に対して信仰純化運動をとった。 それは「メソジズム」と呼ばれた。 パスカルは、ジャンセニズムの側で戦ったが、彼はジャンセニストと呼ばれることを拒み、自分はカトリック教徒に過ぎないと語っている。 ウェスレーもまた、メソジスト(几帳面な奴ら)とあだ名されることに甘んじながら 英国国教会の教職として生涯を終えている。 基本的にパスカルは物理学者、数学者である。 ウェスレーは火のような伝道者だった。 この二人は信仰の本質的なものへの憧憬、キリストへの純真な心の傾きが、その命である。 キリストに従う生活を追い求める、それはこの二人に共通している。 パスカルはそれを、孤高の一クリスチャン科学者として追い求めた。 ウェスレーは「メソジズム」という信仰運動として展開した。 パスカルが書こうとしたのは『パンセ』 病のために、自分では完成させられなかったが、これは壮大な伝道文書である。 世界にたった一つの、知識人のためのそして万人のための真実のキリスト教弁証論である。 パスカルが命を削りながら一つ一つ書き表した。 ウェスレーは文字通りの伝道者であり、父の墓石の上で説教したり ありとあらゆる所で身をさらしてキリスト教を伝えた。 パスカルとウェスレーはあまりにも、時代も、ありかたも、 デノミネーションも、人間としての性格も異なっている。 しかし何という一致であろう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年06月17日 06時27分31秒
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