カテゴリ:パスカル
パスカル著『パンセ』を読み出したのは10年ほども前だったか。
それはボクにとって衝撃であり、妻に「あなたはパンセを読んで人が変わった」と言われたほどだ。 たとえば下に引用したB版82の書き出しである。 そこは「想像力」を扱う。 「想像力」って“人間のしるし”人が人である証し、と思っていた。 想像力で将来を見、また一日のプランを立て、人と接する時にも不可欠のもの、それが想像力と思っていた。しかしパスカルは想像力の虚偽、欺瞞性をあばきだす。それは人間の愚かさ、そして罪深さにつながっていく。そのようにして、パスカルはボクたちをキリストに導いていく。 パスカルが人の想像力をおとしめていると言ったって、それを働かせずに生活することはまず無理であることに気づく。人間は欺瞞と傲慢の塊なのだ。続く83になると、もう身震いしてくる。 パスカルの人間観は「暗黒」=罪の塊 82 想像力。これは人間のなかのあの欺く部分のことである。あの誤りと偽りとの主であり、いつもずるいと決まっていないだけに、それだけいっそうずるいやつである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年06月21日 22時13分22秒
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