カテゴリ:パスカル
思うにパスカルに惹かれるのは、「あこがれ」からなのだろう。
自分と違うタイプの人に、人は惹かれるから。 (もしかしたら,共通点もあるのかな? などと 少しの期待も混じるが) 『パンセ』は5回ぐらい読んでいるが パンセ471に初めて出会ったときは、ボクは顔を張られたように感じた。 人が私に執着するのは、たとい喜んで心からしたにしても、不当なことである。私は(中略)裏切ることになるであろう。なぜなら、私は何びとの目的でもなく、彼らを満足させる何ものも持たないからである。私はやがて死ぬべきものではないか。そうしたら、彼らの執着の対象も死んでしまうだろう。だから(中略)自分を愛させるのは罪である。もし私が人々をひきつけ、私に執着させているとしたら、私は嘘を信じようとしている人々に向かって、それが私にどんな利益をもたらそうとも、決してそれを信じてはならないと忠告すべきであるように、彼らにも私に執着してはならないと忠告すべきである。なぜなら、彼らは神を喜ばすため、また神を求めるために、その生涯と考慮とを費やすべきものだからである。 (パスカル著『パンセ』471~B版) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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