カテゴリ:人間
「人は自分であり切らねばならない」神谷美恵子
静岡にいた頃、神谷さんの著作を読み始めたが中絶した。 あらためて、これから神谷さんの文章を読もうと思う。 神谷さんはキリスト教の環境で生まれ育った人で ミッションスクールの先生などを経てこられたようだが 著作の中でご自身の信仰について語ることは少ないようだ。 その葬儀の際にも、無宗教で執り行ったというから 狭い意味での「キリスト教」というものからは離れてしまっていたのかとも感じる。 向き合う人の心に寄り添い 心響かせたという生涯なら 自分の信仰を語ったり、人に勧めたりすることはそぐわないのか? 彼女は実兄に日本が世界に誇るパスカル研究者、前田陽一を持つ。 その「パンセ」はまぎれもなく狭義のキリスト教信仰を頂点とする書物だ。 パスカルや「パンセ」を兄の勧めで読まないはずはなかっただろう。 ひたむきな信仰の世界も、精神科医でもあった彼女にとっては もろもろの生き方の一つに過ぎなかったのか? どなたかのご教示を仰ぎたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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