カテゴリ:音楽
ホームレスと思って保護したらベートーヴェンだったと。
時々、思い出しては考え込む。 警官の目が節穴だったのかとも考えた。 ホームレスのような風体と、芸術と、どう繋がるかと。 ホームレスと間違われる姿から、後期の弦楽四重奏曲やミサソレムニスなどが生み出されていた。 こんな曲を聴いていると、人が考え出したり作り出すことは無理であって それは神が託したものであると感想を持つ。 芸術家から、作品が生み出されると 作品そのものが命を持っているように、芸術家の手から離れていく。 芸術家は、自分の手から離れていく作品を、まぶしそうに見つめて満足する。 芸術家は衰え、滅んでいく。作品は、輝きながら幾時代をも越えていく。 真の芸術家は、謙虚である。 演奏家も同じように謙虚だ。 自分の力を、技量を、精神の豊かさを誇ったりはしない。 ただただその作品を畏れ、崇め、その前に身をかがめるだけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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