カテゴリ:人と生活
犬の年齢17歳となり、何年か続いた認知症
ひたすら歩き続ける。 倒れるまで歩き続ける。立てないから、介護用具で支えられながら歩く。 夜も寝ないで泣き続ける。わが子は夜も寝ないで口を押さえていた。 えさはひたすら食べる。その食べ方も普通ではない。 2日前はあまり急いでのどに詰まらせた。 昨日、午前中、歩き方も随分弱々しく感じた。 昼過ぎに、静かに息を引き取った。 認知症になった犬を中心としたこの1,2年。 終わりが来た。 夕方、ペットの火葬場に運ぶ。 昔の(人間の)火葬場にそっくり。 世話係の人が「線香を」というから、「キリスト教なので要りません」と伝える。 もうお祈りも家で済ませてきた。 小さな待合室で待つ。 先に来ていた人たちがいた。 火葬は約1時間。時間を見計らって見に行くと ちょうど釜から出して、小さな骨を集めていた。 ずいぶん人間と似ているなと思う。 かくしてきれいに骨と化した愛犬を持ち帰る。 わが犬は、天のエデンの園に帰ったと思われる。 そこには、創世記1章で作られたままの国がある。 オオカミも小羊と共に宿り 幼子もまむしの穴に手を入れる平和な国。(イザヤ書) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|