カテゴリ:人間
ボクたち家族は皆、モンゴルからの力士を応援していた。
白鵬、はにかみ屋で凜々しかった。 日馬富士、速攻相撲。相手に全身全霊で突き刺さっていく。 鶴竜、小さいのに相撲のうまさは抜群。 でも人は強くなると変わっていく。 それは人である悲しみなのだ。 ダビデだってそうだったもの。 あの苦しんで上っていく時代の初々しさ、すがすがしさはいつしか消えた。 相手が脳しんとうを起こすような恐ろしいエルボー ボクシングのような張り手。そこには憎しみさえ垣間見た。 勝負がついた後にも、土俵下にはげしく突き落とす。 いつかは辞めなければならないその恐怖心と孤独感を 払い落とすかのように。 あの美しい相撲はどこへいってしまったのかと、 心は悲しみでいっぱいになる。 土俵の外では いつしか白鵬はモンゴル・グループの父親のようになり 日馬富士は、母親のようになり グループに入りたがらない貴の岩に、日頃の態度についてお説教 聞いている態度が悪いと、熊のように殴りかかる。 異常な雰囲気。かつての過激派の壮絶な集団リンチを連想。 グループには時に魔物が棲み着く。 そんなグループさえなければ、そんなことは起こらなかった。 ああ、そんな悪い仲間意識が相撲界から、また社会からなくなるように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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