カテゴリ:読書
「モーセ」浅野順一(岩波新書)©1977 を読む。
浅野先生とは、若き日一度だけお目にかかった気がする。確か真っ白な髪がふさふさしていた。 かつての青山学院神学部の先生で、ボクのボスの恩師でもあられる。 お二人とも天国におられる。ボクもそこへ行く。 安心して読めるのは、翻訳のぎこちなさがないから。 これは助かる! 一般人を読者に想定しているから平易である。 ただ専門的な部分もある。 ご自分の浅学を告白しておられるところがある。 牧師と、学者の両立は大変だった。 牧師をなさっていたから、読者への配慮が随所に表れるこんな本が書けたのだ。 「勉強ばかりしていると、伝道への思いが高まり、伝道や牧会に時間をとられていると、学問への思いが高まる。」 どこか他の所でこんなふうに書いておられた記憶がある。さてどこを引用しようか? 「神のごとく正しく厳しいモーセは民の前にでる時のモーセであり。人間らしい謙虚・柔和なモーセは神の前に出るときのモーセである。このような矛盾が一つとなって働いているところに、われわれがモーセから教えられるところが多い。」(「モーセ」71頁) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年10月08日 08時43分30秒
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