カテゴリ:読書
神谷美恵子の著作を読んでいて、この本が推薦されていたので、ボクは取って読んだ。昨日読み終わった。神谷美恵子の訳だ。
マルクス・アウレリウスは「哲人皇帝」といわれるローマ帝国の皇帝。 哲学者であって皇帝は、歴史上たった一人と言われている。 ほんとうは哲学する学徒として生涯を過ごしたかった。 晩年は戦乱の中で過ごし、皇帝として出陣中に客死した。58歳。 折々に書き留めていた短文をまとめた「パンセ」形式の書物。 アウレリウスはキリスト教を知らない。「自省録」は、キリスト教ではなく、ストア哲学の背景に依っている。 「自省録」原題はギリシャ語で「ta eis heauton た えいす へあうとん」=「自分自身に」 人に読ませるためではなく、自分を励ますために書き綴った。 心を貫く書物だ。 心に矢が突き刺さり、向こう側に抜けていくのだ。 ボクは貫かれた。ストア哲学徒に、一瞬ボクの心は変身した。 読み終わって静かに自分を振り返った。 そうだ、クリスチャンだからこそ、心に響くものがあったのだとわかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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