カテゴリ:読書
モーリアック著「テレーズ・デスケールー」を読んだ。
遠藤周作が繰り返して読み、影響を受けたと、どこかで読んだので、いったいどんな本だろう、いつか読みたいと思っていた。 モーリアックは詩作からスタートした人らしく、きれいな透明な文章だなと思った。 主人公テレーズは、自分も夫も愛せず、惰性のようにして生きる。自殺も考える。まるで自分を殺す延長のように夫を毒殺しようとする。ぞっとするような筋書きだが、なにか現代の生の象徴のようだ。 殺人未遂は免訴となるが、夫婦の絆は切られず、関わりは続く。 最後、夫は妻を赦し受容しているように思わせながら結ばれる。 ボクがキリスト教に興味を持ち始めた頃、聖書と一緒に色々な「イエス伝」を探しては読んだ時代があった。 モーリアックの「イエスの生涯」も読んだ。カトリック作家が描くイエス伝って、ずいぶん聖書と違うな、とと思ったけど、不思議な魅力も同時に感じたことを思い出した。 また「イエスの生涯」を読み直して確かめたい!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年01月11日 08時49分05秒
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