カテゴリ:読書
「ジァン・カルヴァン~生涯・人・思想」 J・D・ベノア著/森井真 訳 昭和30年 日本基督教団出版部発行 小著だが読み応えがあった。単なる改革者礼賛に終わらず、カルヴァンの激しすぎる性格など人間的欠点も公平に記している。終わりの方はカルビニズムへの評価、見直しがなされている。 時々、パスカルとの比較言及あり。同じフランス人だ。確かにカルヴァンの純な精神は、パスカルと似ているなと思う。 神に向かう精神の高揚を見つめるなら、カトリック(パスカル、アウグスチヌス)もカルビニズム(カルヴァン)もウェスレアン(ウェスレー)も変わりはない。 カルヴァンは学究肌で、人前に出ることを嫌った。しかし時代の要請で、友人たちによって引き出され、心ならずも改革者の舞台に立たされたと書いてあった。 昭和30年の発行だから60年以上経過している。 これは名著ですよ! 読んだ方が良いですよ。 翻訳は自然で平易で、古さを感じさせない。立派な翻訳だ。
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