ヨナタンは女性的?
芥川竜之介の「奉教人の死」について、短く書いたことがあります。(2005年10月31日の日記)この小説は「性同一性障害者であるキリスト者」を描いた短編だと思っています。人はだれの中にも、一つの人格の中に、異なる性が混在していると思います。人間がステキなのは、そのためでもあります。聖書の中に登場するヨナタン「わが兄弟ヨナタンよ・・・・あなたがわたしを愛するのは世の常のようでなく、女の愛にもまさっていた。」2サムエル1:26ダビデをかばうヨナタン王子の物語は、旧約聖書のなかでも特別に美しい箇所です。父王とこんな会話があったかも知れません、「ヨナ、なんでダビデなぞ、かばうのだ! メメしいぞ!」「父さんボクはダビデが好きだ。ボクはボク自身の愛に忠実でありたい」そんなヨナタンも戦争にかり出され、悲劇の死をとげます。 ヨナタンが人を殺せるわけはないでしょう