天におられるあなた!
鴨居にひもをかけようとしたが思いとどまったと言ったあなた。生涯の終わり近くになってキリスト様におすがりした。ほかに必要なものはないと思っているように、晩年は一直線に教会へ。朝、教会に来て「誕生日なんです」とポロリと口にした時脇で聞いていた人が音頭をとり居合わせた人たちで「ハッピバースデイ」が歌われた。「生まれて初めて誕生日を祝われた」と言ったあなた。その日、知らせを受けて家に急ぐとベッドに寄りかかり、あなたはしっかりと天井に顔を向けて事切れていた。「見てください。ほら、神様を見上げて天に参りますよ。」よかった。それで良い。頑張りましたね。知っていましたか?あのとき以来、ボクはあなたの生と死を鑑としていること。あなたの姿に倣って、天に昇っていきたいと時々考えることを。