職が身を守る
依存症人間であることを、受け入れています。俗に言う「アダルトチャイルド」です。自分がいなければ生きていけないように母はボクを育てた、と気づいた時から母を憎みました。母に依存しつつ、母を憎みました。結婚してまもなく、妻は自分が母の代用だと気づきます。妻にとっては驚天動地だったと思います。7人姉弟の末娘に生まて育ち、あずかり知らなかった世界に放り込まれたのです。きっと結婚を後悔したと思います。毎晩のように泣いていた期間がありました。なぜこの人が泣くのか、わかりませんでした。依存症人間は、とにかく手近にあるものに依存をするのではないでしょうか。薬、アルコール、ネット、性、趣味、人、価値のあるモノ、無いものを見極めるいとまもなく。そばに立っている桜の木や、石ころにも依存を始めるのではないでしょうか。キリスト教に飛び込んで、信仰を教わりました。ボクはこのかたに依存を始めました。このかたは、ボクが依存しまくっても、「問題ない」と涼しい顔でお語りになります。ああそれは、きっとボクにとってもその方にとっても願ってもないことだったに違いありません。もう、きっと大丈夫!何とか最後まで行けそうです。今では、「信仰」と「職」がボクの身を守っています。