哲学ではなく信仰で
アウレリウス「自省録」2つの訳を読んだ。はじめは、神谷美恵子訳(岩波文庫)次に読んだのは、鈴木照雄訳(講談社学術文庫)アウレリウス、後期ストア派の哲学者であり,皇帝「哲人皇帝」と呼ばれる。「起きてきた出来事は、何であっても力強く受容する」この哲人は、自力でそれに達する。自分への厳しさには、鉄の強さが必要だ。そうだ、「鉄人」でなければできないこと。ボクたちは、神への信仰と共に、起こり来る出来事を受け入れる。神はそばにおられて、受容を助けてくださる。真冬のような厳しい出来事も、神と共に受け入れつつ励むならば春の暖かささえ、感じることができる。キリスト教信仰は、暖かいものだ。