0D9 拒絶理由通知の種類
こんちくは。「知財活動 どのレベルですか?」の「特許出願はしたが、特許を取得することが難しい。(レベル4 その3)」についてです。差異化へ、身につけるべき視点の参考にしてください。 前回 次回(あなた)「拒絶理由通知には種類があるよね。最初のとか、最後のとか。」(私)「最初の拒絶理由通知と最後の拒絶理由通知ですね。」(あなた)「とすると、拒絶理由通知は2回くるということかな?」(私)「とも限らないんですよ。最初の拒絶理由通知というのは、拒絶査定をしようとするときは1回は必ずあります。最初の拒絶理由通知が2回あるという場合もあります。」(あなた)「2回目でも「最初」というの?」(私)「「最初の拒絶理由通知」の「最初の」とは、「最初にすべき」という意味だと考えてみるとなっとくできるのですが、何回も最初の拒絶理由通知というのは、くることがあります。理論上は。実際は、1回というのがほとんどで、たまに2回目の「最初の拒絶理由通知」というのがありますね。そして、「最後の拒絶理由通知」というのは、0回ということもあります。つまり、最初の拒絶理由通知で、次は、拒絶査定となる場合もあります。」(あなた)「2回目の拒絶理由通知では、いったい何が「最初の」と「最後の」とでは違うの?」(私)「審査官側からみると、新しく調査しなければならなくなったときは最後の拒絶理由通知になり、本来調査しなければならなかった場合は、最初の拒絶理由通知になると考えてもらえばいいです。出願人側の対応としては、補正の範囲がかわります。最初の拒絶理由通知の際に補正できる範囲は、出願当初の明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内です。つまり新規事項を追加することは許されません。先願主義ですから、当たり前といえば当たり前ですよね。後から新しいことを付け加えていいのなら、先願主義を悪用できてしまいますからね。最後の拒絶理由通知の際に補正できる範囲は、出願当初の明細書等の範囲内であることに加えて、次の制限があります。特許請求の範囲についてする補正は、請求項の削除、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明を目的とするものに限られるという限定があります。」(あなた)「最後の拒絶理由通知のときに、その範囲を超えて補正したい場合はどうする?」(私)「最初の拒絶理由通知か最後の拒絶理由通知かということを争うこともできます。しかし、これを争うことはあまり利益ありません。なぜなら、分割出願ということができますから、こちらを利用したほうが小難しい議論をする必要なく対応は楽です。」キーワード 最初の拒絶理由通知、最後の拒絶理由通知感想・質問・意見交換は下のコメント欄、いいことをそっと耳打ちしたい方は私書箱をどうぞ。【この世はルールでなりたっている】 人気blogランキング ブログポポタル知財活動 どのレベルですか? 本ページの先頭に戻る