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2005.08.27
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カテゴリ:その他
皆さんは自分の価値がどの程度がご存知だろうか。
社会的客観的な自分の価値を嫌でも知らされる機会がある。それは借金をする時だ。私は5年ほどの間に3回も住宅ローンを組むことがあったので、身にしみてそれを感じた。
最初に住宅ローンを組んだのは、結婚を機にマンションを購入したときだ。新居を探すに当たり、転勤も多いし、会社からの補助も多く出るということで、賃貸物件を探したが、中々気に入ったものが見つからなかった。いっそ買ってしまおうかという話になり、ネットで調べてみたら、挙式1週間前に入居可能な新築マンションが見つかった。少々狭いが都心で駅至近なので、転勤になってもすぐに借り手がみつかりそうだった。当時、私は東証一部上場のメーカーに勤務しており、給料は安かったが使う暇もないほど忙しかったため、結婚費用+マンションの頭金+α程度の貯金があった。そこで、購入することになった。ローンの総額が年収の約6倍で、条件的にはギリギリであったがすんなり審査をパス。社員証のコピーは提出したが、会社の規模(従業員数、資本金等)については特に聞かれもしなかった。
その後数年経ち、諸事情から親と同居して2世帯住宅を建てることになった。双方マンション住まいだったので、土地からの取得であった。この時には、私は転職して今の特許事務所に勤務していた。ローンの総額は以前の1.5倍になったが、親と収入合算すると年収の4倍程度なので楽勝とタカをくくっていたが・・・勤務先のメインバンクを含め、都市銀の全てに申し込んだが答えはノー。私一人の年収では借りられる額ではなく、定年の近い父では年収を合算するのに問題があったようだ。既に手付けを払っていたこともあり、方々当たったところ、地銀が一般の住宅ローンの金利+0.9%という条件で貸してくれることになった。短答が間近に迫っていたし、他に選択肢のなくなっていた私は、その条件で住宅ローンを組んだ。契約に際しては、勤務先のことを根掘り葉掘り聞かれた上、会社案内の提出まで要求された。後で聞くと、会社の経理にまで銀行から電話がかかったそうだ。前回ローンを組んだときは、会社名を言うだけで「いいところにお勤めですね」としか言われなかったのに・・・特許事務所の社会的知名度のなさを実感。ともかく、無事金の工面がついたので、予定通り家を建てた。金策が短答対策と並行、設計施工が論文対策と並行という無茶をしながらも、何とか竣工。そのせいにしたくはないが、試験は論文で不合格。
1年余りをその金利で返済していたが、無事最終合格も果たしたので、借り換えを検討。ちょうど、勤務先のメインバンクが金利優遇キャンペーンをやっていたので、ダメモトで申し込んでみた。そうしたら「弁理士さんですか」と聞かれ「登録はまだですが、今年試験には受かりました。」と答えたら、後はすんなりと話が進み、審査OK。1年半前から多少年収は増えているものの、当時言われた年収条件には達していなかったのに。やはり資格を持っていることが評価されたようだ。おかげで今は通常金利-0.7%のローンに借り換えられた。
資格を持っている人間が偉いなどとは全く思わないし、資格をとったらバラ色の人生が待っているわけでもないが、金を借りる時には間違いなくプラスに評価されるようだ。





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Last updated  2005.08.27 18:43:24
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