ぱてんと＠お兄

[付記試験] カテゴリの記事

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• 競争率

  今年度の能力担保研修（特定侵害訴訟代理業試験を受ける前提となる必須の研修）の研修生の選定が終わった。応募総数４０５名に対して２６８名が選定されたそうだ。２６８÷４０５＝６６％。去年の付記試験の合格率が６６％なので、それと同じ。試験に合格するのと同じくらい、研修生に選定されるのが難しいとは・・・しかも、弁理士試験合格者は、ここ数年、５００人強、６００人強、７００人強となっているのに、研修を受けられるのは３００名弱。つまり、毎年、付記弁理士の割合が下がっているということになる。この数字だけを見ると、一部で言われていた「弁理士会は全員を付記弁理士にする方針」とか「近々、弁理士試験に民法・民訴法を必須科目にし、合格者には自動的に特定侵害訴訟代理権を与える」などという噂が急速に真実味を失うように思われる。

  2006.02.20

• 特定侵害訴訟代理業務試験合格者の公告

  特定侵害訴訟代理業務試験の合格者が官報に発表された。東京会場合格者大阪会場合格者弁理士試験と同様、特許庁ＨＰでの発表時は受験番号のみだったが、官報には氏名も掲載されている。特許庁ホームページには平成１７年度特定侵害訴訟代理業務試験の結果についても掲載された。

  2006.01.24

• 

  付記試験を目指す方へ

  付記試験に合格したと思ったら、早速訴訟の仕事が舞い込んだ。事務所の先輩弁理士の補佐として侵害訴訟に関与することになった。無論、弁護士（その筋では有名な方）との共同受任だし、先輩も付記弁理士なので、私は勉強を兼ねて見学させていただくという感じだ。まだ付記登録が終わっていないので、出訴時は補佐人、登録完了後訴訟代理人に格上げの予定。試験を受けるのを決めたときは「付記を受けたって訴訟を担当することなんかないのに」と思っていたが、意外に早くチャンスが巡ってきた。その付記試験の勉強のときに、岡口裁判官のＨＰをよく参照していた。特に要件事実の勉強会の部分が役に立ったが、それ以外にも裁判所の実情が垣間見れて参考になった。その岡口裁判官が要件事実に関する本を出した。これが売れているらしい。そこで、今日の昼休みに近所の本屋で立ち読みをしてきた。６００ページ弱の本のうち、知財関係が約１００ページ。いわゆる工業所有権四法は約５０ページで、不著が約５０ページだった。能力担保研修の教科書や新裁判実務大系とダブっているところも多々あるが、要件事実の整理の仕方などは非常に参考になるし、これだけまとまって知財関係の要件事実や訴状の書き方が載っている本は少ないので、付記試験を受けるつもりのある方にはお勧めだ。弁理士受験生には５０００円を払って買う価値はないと思うが（内容的に弁理士試験向けではないという点で）。ただ、要件事実の考え方は、弁理士受験生にも大いに役立つと思うので、上記の岡口裁判官のＨＰを一読されることをお勧めする。要件事実については、弁理士受験生向けにいずれまた書くつもりだ。

  2006.01.05

• 合格発表

  ついに、とうとう、この日がやってきてしまった。本日午前１０時、特許庁１階掲示板にて合格発表。最近、公私共に多忙のため、全く更新してなかったので既にサイト閉鎖状態ではあったが、もし落ちていたら何の告知もなく突然ファイルを全て削除するので、「あ～、落ちやがった」と嘲笑してやって下さい。----------------------------------------------------合格発表を見てきた。合格者は４３４名だった。昨年の不合格者が約３７０名、今年の能力担保研修受講者が約４５０名のはずなので、合計で８００名程度が受験したと思われるので、合格率は６０％弱。一昨年の６７％、昨年の６２％よりも合格率を上げるという噂だったのに、実際は下がっている。１０時１５分頃に行ったせいか、掲示板の前には誰もいなくて、発表日を間違ったかと思ったくらい閑散としていた。弁理士試験の合格発表とは大違い（当たり前か）。私の結果は、ここに書込みしているくらいなのでお分かりと思うが、無事合格でした。これでよい正月が迎えられそうです。----------------------------------------------------特許庁ＨＰにも掲載された受験番号を見ると、受験者数は６５０名程度のようだ。そうすると合格率は６７％程度か。弁理士試験ほど難関ではないが、やはり気を抜くと怖い試験のようだ。

  2005.12.27

• 付記試験の感想

  特許庁から論点が公表された。小問については、根拠条文をほとんど挙げられたので、まあ合格点がつくだろう。問題は大問（起案）。論点見て、問題の再現見て、自分の答案を思い浮べたら、何だかとっても記載が薄っぺらな気がしてきた。論点にはならないだろうと思って、さらっと書いたところがしっかりと論点に挙がっていたりして。どうも微妙な感じ。１２月２７日の発表まで悶々とした日々を送ることになりそう。以下は付記試験を受けた感想。１．平均年齢が高い！おそらく日本一平均年齢の高い国家試験ではないかと思う。５０歳は超えていそう。今よりもずっと合格者の平均年齢が高かった時代に弁理士になり、実務を１０年以上やってきた人が過半数なのだから仕方ないのだが。明らかに７０歳を超えている人も同じ教室に数名おり、合否以前に６時間の長丁場の試験に耐えられるのか心配になった。２．試験監督が異常に厳しくなったそれなりのレベルの人が受けるからということで、割と大らかな感じのあった弁理士試験だが、昨年あたりからトイレに立った際に携帯を使っている人がいるという話をよく耳にする。その影響か、監督が厳しくなった。試験前の注意で、「トイレに行く際に携帯電話を持ち出したら採点しない」と言っていた。さらに、机の上には筆記用具と眼鏡と受験票以外は原則置けなくなった。午前中は筆箱さえ不可であった（これは午後に撤回されたが）。ハンカチ、ティッシュ、目薬は許可されたが、全て監督官のチェックを受けた上でなければダメだった。さらに「止め」の合図の後に書いている人がいたら、監督官が飛んでいってペンを置かせていた。３．貸与法文がデカイ知ってはいたが、貸与法文がＡ５サイズと弁理士試験のものの約２倍。それでも１頁２段組なので、当然字も大きめ。受験者の平均年齢を考慮しているのだろうか。（弁理士試験のものを使ったら、老眼で読めない人が続出しそう）４．試験問題がですます調問題文が「・・・について根拠条文とともに答えて下さい」といった調子。弁理士試験の問題に慣れているとちょっと違和感がある。でも、受験者の中には業界の重鎮もおられるので、出題者側も気を使っているのだろう。研修でも講師の先生が受講生に向かって「先生方」と言っていたほどだから。とにかく終わってほっとした。これで落ちていたら、このサイトを閉鎖して、来年は勉強に専念せねば。

  2005.10.31

• 問題再現

  ようやく試験が終わった。問題持ち帰り不可なので、記憶が定かなうちに問題の再現をしておこう。事例問題１（特許法）タンク付水滴ワイパー事件（平成11(ネ)5773）をベースにした問題。判決文はこちら。地裁の原審は見つからなかったので、控訴審の判決文である。問１は、被告第１回準備書面の作成。具体的には、訴状の請求原因に対する認否と被告の主張を書く問題。請求原因は、文言侵害と均等侵害が書かれている。問２（１）は、問１で原告勝訴となり、判決が確定した後に、原告特許権が無効審判によって無効となり、この審決が確定した場合、確定した判決を覆すことができるか、という問題。民訴法の再審事由に該当することを書かせる問題だったらしい。（２）は、特許法７３条には特許権が共有に係る場合が規定されているが、民法上、有体物が共有に係る場合において、（イ）共有持分を譲渡する場合、（ロ）その物を使用する場合、のそれぞれについてどのような規定があるかという問題。事例問題２（商標法・不正競争防止法）ベースとなった事例が見つからず。大まかに問題を書くと、原告商標「おにぎり太郎」（標準文字？）、指定商品「寿司、弁当及びこれらに類似する商品」原告は丸っぽい書体の「おにぎり太郎」を商号として用いて、持ち帰り用おにぎりの販売を大阪で行っており、地域のミニコミ誌で紹介されたり、全国放送で紹介されたりし、少なくとも東京、名古屋の東海道地方、大阪、北陸地方では有名になっている。被告は標章「おにぎり太郎」（書体は原告の使用するものと酷似）を使って、金沢でスタンド形式食堂でおにぎりの提供を行っている。箸袋、紙ナプキン、メニュー、看板などに標章を使用している。こうした事案で、問１は、差止請求の訴状の請求原因を書かせる問題。（１）が商標法に基づく請求原因、（２）が不競法に基づく請求原因。問２（１）は、被告が京都にある丙山物産株式会社のフランチャイジーである場合において、被告と丙山物産株式会社の両方に対して訴訟を起こす場合の管轄がどこになるかを答えさせる問題（損害賠償請求はしない、応訴管轄、移送は考慮しない等の条件あり）。（２）は、丙山物産株式会社が「おむすび太郎」の商標権を有すると偽って被告とフランチャイズ契約を結んでいた場合において、被告が契約金を取り戻すことができるかという問題。訴状・答弁書（準備書面）を書かせる問題は多少やさしくなった気がするが、こんなに民法の問題がでるとは思わなかった。一応書くには書いたが、果たして論点に合っているのか・・・明日の論点公表がちょっと怖い。

  2005.10.30

• いよいよ

  明日が本試験。仕事＆事務所の雑用＆私用等々が重なって、１０月に入ってからはほとんど勉強していない。今更ながら、昨日の夜から机に張り付いて勉強した。受験生時代（といっても１年前まで）に牧野先生の新・裁判実務大系を愛読していたので、訴状・答弁書の書き方は割と大丈夫そう。午前中にいくつかのパターンをおさらいして終わり。民法・民訴は出たとこ勝負。一応、条文のどこに何が書いてあるかだけはチェックした。知識もさることながら、体調が思わしくない。私は重度の花粉症で、毎年３月中旬から５月初旬までは鼻水とくしゃみで大変なことになっている。短答試験が３週間早く行われていたら、とても試験に集中できる状態ではない。この約２ヶ月間を除けば、アレルギーが出ることはなかったのだが・・・一昨日から鼻水が出始め、今日はティッシュが手放せない状態になってしまった。くしゃみも１０分に数回のペース。完全に春の花粉症と同じ状態。薬を飲めば症状が緩和されるが、猛烈な眠気に襲われるので、試験当日に使うわけにもいかない。勉強をサボっていた罰だろうか。会場でティッシュの山を作りながら問題を解いている奴を見かけたら、それが私です。愛のポケットティッシュを分けてください。

  2005.10.29

• 久々の答練

  今日は日弁主催の付記試験答練に行ってきた。特許権侵害訴訟を提起された被告の答弁書を起案するという問題だった。論文を書くのは、実に昨年の論文試験以来のこと。添削も採点も模範答案もなく、後日、全体講評があるだけ。そのためか、受講している人も非常に少なかった。一応、論点になりそうな項目は広く浅く拾ったつもりだが、まだ訴状・答弁書の標準的な言い回しになれていないのがよく分かった。試験まで１ヶ月強。本腰を入れて勉強せねば。

  2005.09.13

• 

  ヌーブラが宿題

  今週の宿題のテーマは、ヌーブラであった。類似品を販売している会社に対して差止請求訴訟を提起する、という事例だ。これは平成15年(ワ)8501号のヌーブラ事件を題材にしている。さて、宿題の資料にヌーブラと類似品の写真が付いており、これを机の上において「うーむ、請求の趣旨はよいとして、請求原因をどうしたものか」と悩んでいたら、妻が部屋に入ってきて写真を見つけた。「何やってんの」と怪訝そうな顔。いかん、このままでは夫婦関係に亀裂が生じかねない、と思い慌てて弁明する。宿題の問題文を見せながら「こういう場合にどのようにすべきかを考えるのが今回の宿題で・・・」必死に説明する。事情を理解した妻は、「変な宿題」と言い残して去っていった。その後姿を見ながら、万が一、これが原因で離婚に至った場合、弁理士会に損害賠償を請求できるか、その場合の請求の趣旨及び請求原因はどのように書くべきか・・・などと考えてしまう自分が悲しかった。

  2005.07.31

• Ｘデー

  ついにＸデーが公告された。昨年より１週間遅い。予想より１週間多く勉強できるから喜ぶべきか、１週間多く苦しむから悲しむべきか。聞かれそうな論点も答案の書き方も、まだまだわからない状態。２回目の自宅課題にも着手していないし。あと４ヶ月で合格レベルに達することができるのだろうか。春先に民法・民訴法の勉強をしていたときは結構面白かったが、試験のためとなると急に苦痛に変わってきた。弁理士試験に比べれば合格率は遥かに高いし、競争相手は試験勉強から何年も遠ざかっている人が多数なので、不満を言わずに頑張らねばね。

  2005.06.27

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